今日のみ言葉【No.2851】(2022年 7月11日)「原点に帰る」
すなわち彼が初めに築いた祭壇の所に行き、その所でアブラムは主の名を呼んだ。
(創世記13:4)
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自分の身体の症状や病気名でネット検索すると、まず出てくるのは最悪の症例の情報です。
そこで私は眼科医に
「こういうケースもあり、ああいうケースもあるそうですが…」
と恐る恐る尋ねると、先生は、
「良くなっています。念のため、来週もう1回来てください」
と笑顔で一言。
聞くべきは専門家の言葉。
あちこちをさまよって、つまみ食い的な情報で右往左往するのではなく、最もその道に精通し、この私と対面してくださる方の言葉に信頼するのが正解だと思わされました。
アブラムは彼を導く神のもとに帰ってきました。
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(※今回から名前の表記をアブラムとし、創世記17:5以降にアブラハムとします)
エジプトで妻サライを妹だと偽って自分の身を守ろうとしたアブラムは、自分以上に力があるパロの前になすすべがなく、危うくサライを奪われそうになりました。
しかし、神の介入があり、アブラムはサライを取り戻し、迷惑をかけたパロに弁償をすることなく、むしろパロから与えられた財産を持ったままエジプトからカナンの地に戻ってくることができました。
神の祝福の契約が働き、彼は意外な形で物質的祝福を得たのです。
しかし、人は蒔いたものを刈り取ることになります。
「アブラムは家畜と金銀に非常に富んでいた」
(創世記13:2)
とあるのは、彼の以前からの努力によって得た成果でもありますが、それに加えて今回のエジプトで得た富が含まれてあります。
これが後々、トラブルをもたらす原因となるのです。
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人は失敗をします。
アブラムも失敗をしました。
それは、正しい道から逸れて右側に傾いてしまったようなものです。
このままではどんどん正しい道から離れていってしまいます。
どうしたらいいのでしょう?
簡単です。
右に傾くのと同じくらい左に向ける力を加えると良いのです。
「アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った」
(創世記13:1)
とはこの第1段階です。
彼は飢饉を避けるためにエジプトに行こうと決めたネゲブに戻りました。
いわば原点に帰ったということです。
しかし、それだけでは足りません。
彼は更に進んでベテルに行くことが必要だったのです。
「すなわち彼が初めに築いた祭壇の所に行き、その所でアブラムは主の名を呼んだ」
(創世記13:4)
ベテルという場所は、アブラムがカナンの地で最初に公に礼拝したところです。
彼はここまで戻ってこなければなりませんでした。
なぜなら、ここが彼の本当の原点であり、新しい人生のスタートラインだったからです。
アブラムはこのことをし、彼の人生に修正を加えたのです。
私たちも失敗をし、そのツケを払わされる時があります。
堂々と支払うだけでなく、更にその先の「自分の原点」である「神の招きを受けた初心」に絶えず帰るのです。
それが、その後の人生で正しい判断を下せる土台となるからです。
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原点のさらにその先の原点まで立ち返る今日として参りましょう。
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