今日のみ言葉【No.2777】(2022年 3月25日)「パリサイ人シモンと罪の女(7)」
しかし、イエスは女にむかって言われた、「あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」。
(ルカ7:50)
——————
今日は「パリサイ人シモンと罪の女」シリーズのまとめです。
イエス様はこの場にいる人たちに、愛と希望を与えることで締めくくられました。
-*-*-*-*-*-*-
パリサイ人シモンの本当の姿があらわにされ、イエス様に対する愛と尊敬は形ばかりのものであったことが明らかにされました。
イエス様は
「この女は多く愛したから、その多くの罪はゆるされているのである。少しだけゆるされた者は、少しだけしか愛さない」
(ルカ7:47)
と言われます。
これは女の罪の方が多かったが、シモンの方は少なかったということではありません。
自分の罪を認め、それが赦されているという意識の多さ少なさです。
つまり、その人の神に対する愛の分量が数字で計れるとするなら、愛が多い人は赦罪の意識が大きいということであり、神に対する愛が少ないということは、自分が赦されたという意識が乏しいからだということです。
日常的な言葉を使って説明すると、
「あー、私はあんなひどいところから救われたんだっけ」
という自分の救いの原点に絶えず立ち返れる人は、神に対する愛が深くなるということです。
しかし、たとえ信仰があっても、神から自分がいかに離れて生きているかの意識をさほど持たない人は、
「そこまで神に尽くさなくてもいいだろう。もらった分だけ感謝すればいい」
というビジネスライクな「神への接待」という意識にとどまります。
-*-*-*-*-*-*-
一方、女の方は、イエス様から
「あなたの罪はゆるされた」
(ルカ7:48)
と宣言されます。
原語のギリシャ語では、「ゆるされた」は完了形であり、すでに過去において赦された事実がずっと継続し、今もなお赦されていることを意味しています。
つまり、その時は一旦ゆるされたが、その後のあなたの行動のせいで今はどうだかわからない、などという不確定なものではないのです。
罪をゆるせるのは神お一人で、イエス様はその神からの救い主であるという事実上の宣言をしておられます。
その確かな御方が言うことなので、罪の赦しは確実なものなのです。
また、イスラエルでは命でもって罪を贖う律法になっていましたから、赦罪の時には必ず犠牲の動物が捧げられ、その血が流されことになっていました。
動物以上の犠牲としてイエス様が十字架で血を流し、ご自分の命を人間の罪の贖いのために捧げるという決意がここに見えてきます。
-*-*-*-*-*-*-
ただし、イエス様は悲壮な思いを人間に負わせようとはなさいません。
つまり、
「私のお陰であなたは救われたんだよ」
という恩を着せ、彼女の心に重荷を負わせようとはなさらなかったのです。
代わりに、
「あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」
(ルカ7:50)
と言われました。
女が持っているイエス様に対する信仰が自分自身を救い、彼女の生活を劇的に変え、そしてそれが今のあなたを救い続けている、と言われたのです。
やがてキリストは昇天し、人々の前から姿を消します。
肉体の形を取ったキリストがいなくなっても、彼女を救い続けていく力。
それを与えたのがこのキリストの言葉だったのです。
私たちも信仰によって救いを得、信仰を通してキリストと出会う人生を送っているのです。
-*-*-*-*-*-*-
「あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」
(ルカ7:50)
この言葉を信じて、平安な生涯を送って参りましょう。
-*-*-*-*-*-*-
-*-*-*-*-*-*-
□ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ □
■メールマガジン「今日のみ言葉」
■発行責任者:山形ジョイフルチャーチ 丸山芳浩
■ご意見ご感想は、 maruyama@mikotoba.org までどうぞ
■Webサイト mikotoba.org
■Youtube 丸山芳浩師 メッセージチャンネル
www.youtube.com/channel/UCXkISdmuTWhsbW1i4DNey6w
■御言葉メールの申込、停止は全て自動でなされます。下記メールアドレスに件名も本文も無い空メールを送信して下さい。
☆御言葉メールをお申し込みになりたい方は
→ reg@mikotoba.org
(仮登録メールが送られますので、その中のリンクをクリックして本登録となります)
★御言葉メールを停止したい方は
→ del@mikotoba.org
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません