今日のみ言葉【No.2287】(2020年 6月 5日)「律法学者とやもめ(1)」
律法学者に気をつけなさい。彼らは長い衣を着て歩くことや、広場であいさつされることや、また会堂の上席、宴会の上座を好んでいる。
(マルコ12:38-39)
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山形の6月はさくらんぼの収穫が始まります。
木からもぎたてのさくらんぼの色と缶詰の中のチェリーの色では後者の赤色のほうが鮮やかですが、それは着色料の赤です。
自然のままの本物のさくらんぼの色は、真っ赤なものもあり、グラデーションがあり、輝きがありで、食べてしまうのが惜しいほどの美しさを持っています。
もちろん味も口当たりも栄養も格段の違いがあります。
信仰者にも本物と偽物があり、偽物に注意しなさいというのが今日の聖句です。
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今日の聖書箇所は宗教家への警告の言葉です。
イエス様は、偽物は本物と同じように見せようとして装うのだと言われます。
偽物の宗教家は、本物の信仰者が自然に持っていて自ずから発揮しているものを、人工的に作り出そうとします。
それは彼らが好む次の3つのことで明らかになっています。
(1)長い衣を着て歩くこと
(2)広場であいさつされること
(3)上席や上座
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長い衣を着て歩くとはどういうことでしょうか?
彼らは実質世の人と同じですから、普通に生活していては区別がつきません。
そこで、普通の服とは違う衣服をまとい、自分は律法を教える教師であり、宗教的なことにたずさわる者であると示すのです。
つまり、
「私とあなたたちとは違うのですよ」
と印象づけるということです。
さて、普通の人の目からすれば本物と見分けがつきません。
そこで人々は、彼らを「先生」と呼んで挨拶をするようになります。
そして会堂や宴会では上座を勧めるようになります。
このような人々の好意は、本物の信仰者の内側から生命と光が外側に現れた結果としての尊敬なはずなのです。
しかし、偽物の宗教家はこれを「出せ」と言わんばかりに求め、アピールします。
つまり、人々に「この私を優遇しなさい」と求めているのです。
これは宗教の偽善であり、堕落の入り口に入ったと言って差し支えありません。
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宗教指導者には一般の信仰者よりも厳しい審査基準が適用されるのは当然です。
神を恐れおののきつつ、恵みの深さをも信じて今日も着実に歩んで参りましょう。
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