今日のみ言葉【No.2026】(2019年 6月 5日)「私を支えた御言葉（3）」
あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。
（第1コリント10:13）
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「神様は乗り越えられる試練しか与えられない」
テレビのドラマや映画の中で、主人公が重大な決断をする時にバシッと言う決めゼリフです。
実はこの出典は新約聖書のコリント人への第1の手紙第10章13節であることをご存知でしょうか？
多くの試練を味わった使徒パウロがこのことを記しています。
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「あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない」
私たちが出遭う試練に世界初のものはないのです。
今まで誰かがどこかで味わったのと同じ試練であり、そこを掻い潜って行った人がいるのだから、私たちもきっとそこを通り抜けられるという希望が与えられます。
「神は真実である」
神は約束を必ず果たされるということです。
どんな約束かというと、
「あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはない」
というものです。
正直に言えば、私は試練に耐えられなかったことが幾度となくあります。
与えられた試練から逃げ出し、引っ込んでしまった体験はいくつも話すことができます。
それではこの御言葉は嘘なのでしょうか？神は真実でなく不真実なのでしょうか？
その後に
「試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである」
と続きます。
考えてみれば、私は今生きています。
試練から逃げ出したようで、実は神が備えた逃れの道の方に入れられたようなのです。
逃げて身の破滅を招いたかというとそうではなく、むしろあのまま行ったら身をすり減らしながら暴走していたかもしれません。
私たちが逃げずに神の与えた試練に立ち向う時、弱さのゆえにその道を歩けないことがあります。
すると、神ご自身が脱出の道に私たちを追い込み、そこで養い、力づけ、そして時至り、本道の方へ出られるようにしてくださるのです。
そこに神の真実があります。
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Ｃさんはご主人の仕事の関係でアメリカへ行くことになりました。
小さなお子さんを抱え、アメリカの土地も文化も習慣も言葉も分からない状態での渡米はトラブルの連続です。
買い物一つが大変で、英語でのコミニケーションが難しい中、子育てをしなくてはいけないプレッシャーに押し潰されそうになり、生活の全てが今までの様に上手くできません。
妻の苛立ちは当然夫に向かいます。
「日本で積み上げてきた生活、家族と友人から離れ、今までしてきた仕事のキャリアを捨ててまでの渡米には一体何の意味があるのか？」
ご主人へと向けるしかない不安と不満は、夫婦関係を悪くさせ、仲の良かった義理の両親とも疎遠になりました。
最悪の道をたどっているように思えましたが、実はそれは「今までの自分を捨てて、新しく自分を作り変える作業」を神様がしておられる途上での出来事だったのです。
なぜなら、日本にいる時から彼女は神様に導かれていて、自然な流れでアメリカで教会に行くようになったことを後に悟らされたからです。
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日本にいた時は神様の存在を知らずにいたＣさんですが、日本を発つ時、自分から友人たちへ言っていた言葉があります。
「神様は乗り越えられる試練しか与えられない」
アメリカで聖書を学び、後から知って驚いたのは、この言葉は聖書の言葉だったことです。
「あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである」
（第1コリント10:13）
上手く行かない事に気持ちが疲弊し、何故神様はこの様な試練を与えるのか問い掛ける日々…。
辛い時期、絶望的な時でも、主は私と共にいて、一緒に歩いて下さっている事を彼女は強く感じました。
今でもＣさんは試練の中にいます。解決出来ない沢山の問題を抱えています。
しかし、与えられた試練から学び、御言葉が自分を成長させてくれていると実感しておられるそうです。
彼女はこう語っています。
「神様は試練と共に脱出する道を備えて、必ず私に希望を与えてくださる事でしょう。試練の中に、神様の壮大なプランがある事が理解できた時は、神様への信仰が深まる時です。このお言葉があるから、どんな辛い状況であっても、神様は私と共に一緒に歩んでくれると心から信じる事ができるのです」
あの不安と焦燥の暗い日々が嘘のようです。
神の言葉は彼女を強め、力強い歩みをさせて下さっているのです。
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たとえ試練に出遭っても、神はのがれる道を用意し、私たちを力づけてくださる御方です。
神の御言葉の真実に触れ、今日も迷わず神の道を選んで参りましょう。
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