今日のみ言葉(2011年12月12日)【No.199】
「幻がなければ民は堕落する。教えを守る者は幸いである。」
(箴言29:18 新共同訳)
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「幻がなければ民は堕落する」とは、裏を返せば、「幻があれば現状を維持でき、更にもっと成長していく」ということです。
夢や幻、将来に対して描くイメージが人をその方向へと引っ張っていくのです。
「あなたが夢や幻を作るのではなく、夢と幻があなたを作るのです」
という言葉がありますが、まさしくそれは私の体験となりました。
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東日本大震災から9ヶ月目の昨日、私は米沢興譲教会の礼拝説教をして参りました。
これは震災の翌日、初めて電話が通じた時に「そのように予定していて下さい」と知らされたことでした。
大地震と津波と原発事故で全く先が見えず、どんどん状況が悪化するように見えたその時期、
「私は9ヶ月後、あの講壇に立っている」
というイメージが挫けそうな心をどんなに立て直してくれたかしれません。
そして昨日、その幻は現実のものとなったのです。
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この力を否定的方向に使う達人がおられます。
どこか体に痛い所があると、「重大な病気では?」「余命幾ばくもない…」と悪いイメージが浮かび、あっという間に自分のお葬式の情景を心に描いてしまう方々です。
このタイプの人は、「こんな自分ではダメだ」と思ってはいけません。大いに希望を持って良いのです。
なぜなら、そこまで瞬間的に否定的イメージを作り出すことができるまでに自分を訓練したのなら、肯定的イメージが見えるようになるまで、さほど時間がかからないからです。
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それはお祭りの出店にある綿アメを作る機械のようなものです。
おじさんが白いザラメの砂糖を機械に入れ、雲のような白い綿を棒にクルクルと巻き付けて、ふわふわの綿アメができあがります。
ピンクのザラメの砂糖を入れれば、ピンク色でイチゴ味の綿アメができあがります。
黄色のザラメなら黄色でレモン味の綿アメ。緑色なら緑のペパーミント味の綿アメ…。
機械を変える必要はありません。機械の中に入れる材料を変えるだけなのです。
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命の御言葉を心に入れ、確かな未来という幻を見て参りましょう。
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