今日のみ言葉【No.1747】(2018年 5月 9日)「 神の祝福を受けるための訓練(10)」

すべての事について、感謝しなさい。
(第1テサロニケ5:18)

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70代のお母さんが知り合いに誘われて、とある宗教団体のセミナーに参加しました。

どうやら「はまった」ようで、足繁く通っています。

クリスチャンの息子はそれをこころよく思ってはいませんでしたが、

「まあ、お付き合いということもあるし、母さんの人生は母さんの人生だから…」

などと自分をなだめるための理屈をこしらえて、見て見ぬふりをしていました。

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ところが事情が変わりました。

「あなたもこれ飲んでみたら」

と、そこで買ってきた○○という健康食品とも薬ともつかないものを持ってこられたのです。

母親曰く

「これで△△という難病が治った人がいるのよ」

「高かったけど絶対免疫力アップするわよ」

息子さんは

「いまどきこんな古い手に乗る人がいたのか。それが我が母親とは…」

と絶句し、次の瞬間、猛然とお母さんを説得し始めました。

しかし、息子の言うことを素直に「はい」と聞く母親は100人に1人いるかどうかです。

それ以来親子喧嘩が絶えません。

どうやったら母親に間違いを悟らせ、説得できるかという相談をしに、私のところまで息子さんは来られました。

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私の答えはただひとつ。

「母さん、ありがとう」

と言って、その薬だか健康食品だかわからないシロモノを受け取ることだと伝えました。

ご苦労されたお母さんだったのです。

やることなすことうまく行かず、自分のせいでこうなったと自分を責め、しかしそれを子どもたちに悟られまいとし、あえて気丈に陽気に振舞ってきた方だったのです。

苦労や悲しみで弱った心には、「今すぐ楽になれますよ」という言葉は魅力的に映ります。

手っ取り早くラクにして欲しい。今すぐスッキリしたい。ほっとしたい。

お母さんにとってはその場がようやく得られ、息子とその思いを分かち合いたいという単純な一心で高価な買い物をしたのです。

息子さんは目を白黒させ、何を言われているのかわからない様子でしたが、やがて腑に落ちた様子でした。

そこで私はこう言いました。

「お母さんが本当に欲しいものは親子関係の愛です。そちらが本物。あなたとの間でそれが得られれば、もうどこへも行かなくて良くなります」

「お母さんに『ありがとう』と言うのには抵抗があるでしょう。でも、今日は嫌でも従って下さい。そこから今までとは違った展開になっていきますから」

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嫌なことでも従う時の3番目の祝福は、キリストに似た者へと成長するということです。

彼はこのようにして人に仕えるということを実地で学びました。

他人なら建前で仕えるふりをすることができますが、親子の間柄では本音が出ますから、本当に「仕える」人となるまで磨かれます。

そのようにして、人は神の不思議なご計画の中でキリストに似た人格へと成長させていただけるのです。

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「すべての事について、感謝しなさい」
(第1テサロニケ5:18)

この御言葉に従い、神の与える祝福を得る一日として参りましょう。

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※御言葉メールのスケジュールは、
 ・月曜と木曜…初級(入門講座)
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となっております。