今日のみ言葉【No.1679】(2018年 1月 9日)「 神様のお世話になって生かされる」

こういうわけだから、わたしたちは聞かされていることを、いっそう強く心に留めねばならない。そうでないと、おし流されてしまう。
(ヘブル2:1)

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成人式の帰りに親戚の叔父さん叔母さんの家々を挨拶にまわった娘さんのお話を聞きました。

晴れ着姿を見せびらかしに行ったのではありません。

子供の頃からお世話になった方々へ感謝の意を表すためです。

一方、式後に羽目を外し、警察のお世話になってパトカーに乗せられて帰る新成人もいたとかいないとか…。

自分がどのようにして二十歳(はたち)の今に至ったか。

そのことを心に覚えているかどうかが人生の進む道を大きく左右します。

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キリスト教も同じです。

信じるだけで救われるという恵みの福音に対して、その通りだと受け入れ、

「神様のお世話になります」

と自分の努力でなく与えられた賜物として救いを受け入れ、クリスチャンとなった後は感謝を表す人生を送れば良いのです。

しかし、初期のキリスト教会の、特にまじめな信者たちの間で

「救いを得るためには人間の努力も必要なのではないか」

「労せず、価なしに救いが与えられるとは虫が良すぎる」

という考え方が勢力を取り戻してしまいました。

タダで、無償で与えられるというより、

「律法を守って、努力して救いを得る」

「自分のあらゆる能力を注ぎ込んでこそ勝利が得られる」

という考え方のほうが馴染み深く、実感を得やすいからということもその大きな理由です。

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新しい生き方をする時、今までの古い生き方が邪魔をします。

人類を月に送るというアメリカのアポロ計画では3段式の液体燃料ロケットが使われました。

引き戻そうとする地球の重力を振り切って無重力状態に達するまでには膨大な推進力が必要だったからです。

1段目の部分の燃料が切れるとそれを切り離し、2段目に点火し、さらに3段目…。

実にロケット総重量の93%が推進剤として使われ、ようやくその先端の小さな月着陸船が軌道に乗るのです。

神の救いの中を歩む新しい世界を生きようとする時、今までの古い考え方が私たちを引き戻そうとします。

ですから

「わたしたちは聞かされていることを、いっそう強く心に留めねばならない。そうでないと、おし流されてしまう」
(ヘブル2:1)

と聖書は私たちに確かな生き方を教えていてくれるのです。

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新しい年の初めに抱負を抱き、もうそろそろ挫折しかけている方々がいらっしゃるでしょう。

第1段目のロケットの役目は完了したのです。

今日からは成人式の娘さんのように、神様のお世話になって生かされているという考え方で新しい日々を迎えて参りましょう。

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