今日のみ言葉【No.1592】(2017年 8月23日)「 自分の原点を確認する」
時に主はアブラムに現れて言われた、「わたしはあなたの子孫にこの地を与えます」。アブラムは彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。
（創世記12:7）
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ミステリーツアーという旅行企画があります。
山か海か温泉か？グルメの旅になるのか癒しの旅になるのか？
どこへ行くか目的地が知らされていないところが魅力なのです。
そのドキドキワクワク感もさることながら、人々がお金を出すのはその旅行会社の企画にハズレはないという信頼があるからです。
必ず楽しい旅になると信じられるので、行く先を知らずしても出かけることができます。
アブラハムも祝福の約束を信じて旅に出ていきました。
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アブラハムは自分がどこへ行くかも知らず、ただ神が導かれる所へと進んでいきました。
そしてとうとう神が現れ、
「わたしはあなたの子孫にこの地を与えます」
（創世記12:7）
という御声を聞きます。
ついに神が約束された地に到着したのです。
彼がまず最初にしたことは
「そこに祭壇を築いた」
（創世記12:7）
ということでした。
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これは到着の記念碑作りをしたとか、神と出会ったことを忘れないための証拠を残したというのではありません。
神を礼拝したということです。
それは、この旅は自分の思いで続けたのではなく、神の意志に従って行っているのであり、自分の人生の原点に神がおられ、その神が私の人生を動かしているのだ、という確認です。
人生の選択をするのはもちろん自分です。
しかし、その背後で、神から遠ざかった人間を取り戻すという大きな計画を持っておられる方の手の中で自分は生かされ、動いているのだという意識を持つことは非常に大事です。
例えて言うなら、決定権を与えられて出張先で仕事をする社員が、社長の考え方を絶えず思い出しながら相手と交渉するようなものです。
祭壇を築き、礼拝の時を持つということは、自分はどこから救われ、どの方向に向かって生きるべきなのかを新たに確認する時なのです。
この生き方をする人は、人生において何度過ちを犯し、選択を誤って失敗したとしても、また必ず祝福の道に立ち返ることができます。
アブラハムの人生はその連続でした。
失った物やチャンスや信頼は取り戻せないかもしれません。
しかし、それ以上の別の祝福を得る道を神は歩ませてくださるのです。
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礼拝中、コックリコックリと居眠りをしている男性がいました。
礼拝後、教会スタッフが牧師にそのことを報告しました。
「先生、○○さん、説教中に寝てましたよ！」
すると牧師は彼女にこう言いました。
「あの人は夜勤明けで職場からそのまま教会に来たんだよ。本当はすぐ身体を休めたいだろうに、神様を第一としたいという思いで礼拝に来られたんだよ」
そのスタッフは自分の愛の無さ、思慮の乏しさに身のすくむ思いだったそうです。
神に仕え、人に仕える思いでスタートしたのに、いつの間にか人の上に立って見下す存在となっていた自分に気づかされ、彼女はもう一度救われた時のあの意識に戻る決心をしました。
それからは、見た目で判断したり、すぐに決め付けることをやめ、「えっ！」と思っても、一旦踏みとどまり、
「何か事情があるんじゃないかしら」
と考える癖をつけるようになりました。
それがその後の人生にどんなに豊かな祝福をもたらしたかは言うまでもありません。
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神に立ち返り、神を礼拝する時を持ち、自分の原点を確認する今日として参りましょう。
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