今日のみ言葉(2011年5月20日)【No.61】
「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。」
(箴言 3:5)
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今日の聖句には一瞬戸惑います。自分の知識に頼るな、と言っているからです。
そうすると、「自分の知識に頼るな、という知識にも頼ってはいけないのか…」という意地悪な考えも浮かびます。
これは、「ああ、それなら自分は知っている」という「知ってるつもり」の知識の上に信頼を置いてはなりません、という意味です。
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「心をつくして主に信頼せよ」、とは、自分が知っていると思う以上の世界があり、自分以上に知識を持っておられる方がいる、と意識することです。
つまり、自分の目から見たり、今までの知識・経験から判断すると、否定的に見えることでも、「もしかすると今回、わたしの知識は当てはまらないのかもしれない」という謙遜な思いを持って、体の力を抜き、真っ白な心で、毎回、事に当たることです。
それは、「神様、私には、こうやった方がいい、という知識と考えがありますが、あなたは私以上の良きアイディアを持っておられる方です。今までよりもっと素晴らしいことがあるのでしたら、是非それを見させて下さい」という祈りにつながります。
そしてそれは、常に新しい分野を開拓し、未知の領域に挑戦するスピリットとなり、あなたをいつもフレッシュな存在として保たせるのです。
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『傷はぜったい消毒するな』という本があるのをご存知でしょうか。
ケガをしたら消毒して乾かす、が常識…、のはずでした。
しかし、れっきとした形成外科医である著者によると、消毒は「傷口に熱傷をかけるような行為」。傷は消毒せず、乾燥させなければ、痛まず、早く、しかもきれいに治るのというのです。
これは「湿潤治療」と言われるもので、その治癒効果に驚いた医師らにより、湿潤治療は各地で広まっています。
当然、その権威筋の教授方から相当の反発があったそうですが、医学界の重鎮も我が子を持ったお母さん方には到底かないません。論より証拠。口コミでこの治療法の方が効果があることが広まっています。
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「そんなこと知っている」という思い上がりがムクムクと頭をもたげる前に、一度力を抜いて神の前に静まり、
「神様、あなたの新しい知恵を与えて下さい」
と、主に信頼して今日一日を歩んで参りましょう。
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