今日のみ言葉【No.1509】(2017年 4月 4日) 074 「ラザロのよみがえり」(8)

父よ、わたしの願いをお聞き下さったことを感謝します。
(ヨハネ11:41)

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請求書的祈りと領収書的祈りがあります。

たとえば風邪を引いた時に、

「神様、どうぞこの風邪を癒して下さい」

と祈るのが請求書的祈りです。

これでもいいのですが、もっと良いのは領収書的祈りです。

それは、

「神様、この風邪を癒して下さったことを感謝します」

と、今まだ熱があり、頭痛がして咳が出ていても、既に癒されたことを信じて、祈りの領収書を発行することです。

イエス様はラザロをよみがえらせる前に、この信仰の祈りをなさいました。

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ラザロの死が神の栄光を見る機会となる、とイエス様は言われました。

それは、

「わたしを信じる者は、たとい死んでも生きる」

という25節の言葉が成就する事を意味しています。

神の栄光を見るためにイエス様が求めておられることは、信じることです。

信仰とは何か、ということを聖書自体がこう語っています。

「さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。」
(ヘブル11:1)

イエス様は、結果も見ないうちに感謝の祈りをしています。

「父よ、わたしの願いをお聞き下さったことを感謝します。」
(ヨハネ11:41)

これはまさに領収書的祈りであり、信仰に支えられた祈りです。

イエス様は、父なる神は御心を必ずかなえて下さる方だという、完璧な信頼を持っておられたからです。

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この領収書的祈りを最も早くマスターし、最大の効果を上げる人は、後ろ向き否定的考えに凝り固まった人です。

・何を言っても「ダメだ」「無理だ」と言い返す人

・「明日、朝が来なければ良いのに…」と思って寝る人

・「どうせ○○だから…」とすぐあきらめる人

このような方々は、領収書的祈りをし、莫大な収穫を得る素質に恵まれている優等生です。

なぜなら、そこまで後ろ向き否定的になるように自分を訓練をし、何を見ても悪く見えるまでに完成させたのですから、その逆の方向に自分を向けたら、何を見ても良く見えるようになるからです。

これは気休めで言っているのではなく、また、一抹の希望を抱かせるために言っているのでもありません。

そこまで自分を訓練できたという実績があるのですから、方向さえ変えれば、間違いなく前向き肯定的に進みます。

これは信仰などという高尚なレベルのお話ではなく、日常の当たり前のことです。

下りの新幹線に乗って間違いなく山形駅まで来たのなら、上りの新幹線に乗れば、同じ要領で必ず東京駅まで着きます。

それと同じです。

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大事なのは乗り換えをすることです。

乗り換えをする時に、理性や知性はむしろ邪魔になります。

ちょっと乱暴な言い方になるかもしれませんが、頭を空っぽにしたほうがスムーズに乗り換えできるというものです。

それは、言われた通りに「はい」と従うことが一番の近道だということです。

ですから、事あるごとに、

「神様、○○して下さったことを感謝します」

「父よ、わたしの願いをお聞き下さったことを感謝します。」
(ヨハネ11:41)

という祈りを繰り返せば良いのです。

そうすると、新幹線の車窓から見る風景は、やはりまた同じ風景で何も変わりありませんが、見える順番が逆に流れていくように、私たちの人生でも、物の見方が正反対になってくるのです。

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同じ時期に二人の人が背骨の圧迫骨折になり、どちらの方も2ヶ月の安静を要すと医師からの診断を受けました。

I君は「あわてなければ良かったのに…。私の不注意です。」と、過去の自分の行為を悔やみ、自分を責めておられました。

そして、「そういつまでも休んでいるわけにもいかないので…」とコルセットをしながら仕事に向かわれました。

もう一人のS子さんは、台所にも立てるようになりましたが、2ヶ月間休んでいたので筋力の衰えが心配だったそうです。

しかし、彼女は顔を輝かせてこう言います。

「転んで怪我をする半年前から、わたし、フィットネスクラブに行き始めてたのよねー。6ヶ月分の筋肉の貯金から2ヶ月分使ったみたいな感じで、こないだの検査でもさほど筋力の衰えは見えないってお医者さんから言われて、嬉しくなっちゃってー!」

さらに、骨折など予想もしなかった時に買っていたヒーターや椅子が、この時のためとばかりに役に立ったというお話を次々となさり、

「振り返ると、やっぱり神様は備えていてくださってるのよねー!」

と、まだ痛みが残る身体のはずなのに、満面の笑みでお語りになっておられました。

私はこのお二人のコントラストが非常に印象的でした。

過去を悔やむ人と過去を喜ぶ人。

これから先どうなるのかという漠然とした不安を抱えながら今を生きる人と、これから先も神の祝福が用意されていると信じて喜んで今を生きている人。

全く同じ回復状況にあるのに、全く違う気持ちで生きていることに人生の深みを感じさせられます。

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イエス・キリストは、神の栄光を見させるため、信じることを求められるお方です。

今日をその乗り換えをする記念日として参りましょう。

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