今日のみ言葉【No.1354】(2016年 8月22日) 024 「ふたりの盲人」(2)

「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」
(マタイ9:29)

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リオオリンピック陸上女子5000メートル競技でアメリカとニュージーランドの選手が交錯し、転んだ二人は助けあいながらゴールを目指したという感動的出来事がありました。

重傷を負ったアメリカのダゴスティノ選手はこう言います。

「助けたのは本能。私が助けたというより私の中の神様が助けた感じ。」
(2016年8月21日付 天声人語)

カトリックのファミリーに育ち、キリスト教の信仰を表明していた彼女の心の中の思いが、想定外の場面で表に現れたのです。

「一瞬のことだったけど、世界中で共鳴を呼ぶなんて」

彼女の素直な本心でしょう。

本国アメリカでは、ダゴスティノ選手を閉会式の旗手に推す署名が集まっているそうです。

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イエス様は二人の盲人の心の中の思いを次の質問によって表に現わしました。

「わたしにそれができると信じるか」
(マタイ9:28)

彼らはそれに対して、

「主よ、信じます」

と応じました。

イエス様は彼らの目にさわりました。

ここで

「目よ開け!」「見えるようになれ!」「癒されよ!」

と力強く命じて神の力を存分にふるった…、かというと、そうではありません。

イエス様の言葉は、

「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」
(マタイ9:29)

でした。

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なんとも人任せな宣言ではないでしょうか?

治してあげようという強い意欲も責任も見られません。

「治るも治らないも、あなたがた次第だよ」

という、放り投げられたような感じがします。

しかし、神の業が起こるとはそういうことなのです。

もしもこの二人が、「治る」という思いと正反対の「治るはずがない」という思いを持っていたら、神の力で目が見えるようになったとしても、必ず疑い出します。

「ウソではないか?夢を見ているのではないか?本当か?」

この程度ならまだましですが、そのうち、

「見えているのは一時的現象なのではないか?」

「私の信じる力は弱いから、1ヶ月位で効き目は消えるだろう」

などと、何とかして見えない方向に進ませようとする「マイナスの信仰の力」が働き出して、せっかく得た祝福を自分から捨てる人がいらっしゃいます。

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イエス様は私たちの内側の「良くなりたい」という思いを引き出して下さる御方なのです。

この方に出会う時、私たちの心の中が熱く燃え、希望があふれてきます。

そこで

「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」
(マタイ9:29)

という神の御言葉が火花となり、心の中のガソリンに点火し、大きなエネルギーとなって表に現れて来るのです。

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私たちの心の奥底にある「良くなりたい」という思いを引き出していただきましょう。

そして、その通りになる、と信じ、今日、神の御業を見させていただきましょう。

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