今日のみ言葉【No.1142】(2015年 9月29日)

しかし、つるぎをのがれるわずかの者はエジプトの地を出てユダの地に帰る。
(エレミヤ44:28)

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「あそこのパンがカビにくいのは大量の添加物を使っているからだ」

というあらぬ噂をたてられたのは山崎製パンです。

本当のところは、

「工場内が清潔すぎて、製品にカビが生える可能性が少ない」

ということなのです。

では家庭で作ったパンはなぜすぐカビるのでしょうか?

正解は、

「一般家庭の台所はパン工場より汚いから」

です。

衛生に十分配慮し、パンを焼いた後の工程を完全自動化した工場だからこそ、保存料なしでも数日間はカビは生えないのです。

このようなデマが流れている中で、ヤマザキパンの売上はむしろ上がっています。

本物はやはり勝つのです。

エレミヤも、神の言葉が本物であるからこそ、最後まで敵対する者と戦い続けられたのです。

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エレミヤ書第44章は、エレミヤ最後の預言と言われています。

ここでエレミヤはエジプトに逃亡したイスラエルの民と対決します。

彼らの主張は、偶像礼拝をしているうちは豊かだったが、やめたら不幸になった。だからお前(エレミヤ)の言うことには従わない、というものでした。

エレミヤは、それは神が忍耐して悔い改めを待っていたからだったが、その時が終わり、何度も警告されていた災が下されているのが今なのだ、と主張します。

両者は平行線です。

そこで最後に神はこう語られます。

「それならば、あなたがたの誓いをかため、あなたがたの誓いをなし遂げなさい。」
(エレミヤ44:25)

神は放っておかれるというのです。

自由にしなさい、ということは、この場合、神のブレーキを外す、ということです。

「彼らは神を認めることを正しいとしなかったので、神は彼らを正しからぬ思いにわたし、なすべからざる事をなすに任せられた。」
(ローマ1:28)

このようにされた場合の行き着く先は明白です。

ブレーキがなく、アクセルだけの車が加速して行ったら、衝突するまで止まりてくても止まることができません。

「まことにあなたは彼らをなめらかな所に置き、彼らを滅びに陥らせられる。」
(詩篇73:18)

これは神の下される最大の刑罰でもあります。

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しかしその中でも、

「しかし、つるぎをのがれるわずかの者はエジプトの地を出てユダの地に帰る。」
(エレミヤ44:28)

とあります。

少数であっても、神の言葉に耳を傾け、悔い改めて方向転換をする者が必ず残されているのです。

この僅かな人たちは、他の大多数の人たちとは正反対の生き方をするのですから、大変な生きづらさを覚えるはずです。

それはちょうど第2次世界大戦中の日本で、「戦争反対」「この戦争は間違っている」と叫んだ人たちが「非国民」と言われ、白い目を向けられたようなものです。

しかし不思議なことに、どんなに不利な立場になっても、このような人は出てくるのです。

旧約聖書で預言者エリヤが命の危険を感じて逃げ、絶望に陥った時に、神はこう語られました。

「また、わたしはイスラエルのうちに七千人を残すであろう。皆バアルにひざをかがめず、それに口づけしない者である」
(列王紀上19:18)

どんな時でも神は味方を用意していてくださいます。

今はそれが見えないだけです。

信仰を堂々と表明する時、自分の弱さを通して神が働いて下さった証しをする時、その味方が「あぶりだし」のように現れてくるのです。

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私は子供の頃の乳歯から永久歯に変わる時期、偏食のせいで四角い前歯が生えてこず、ギザギザの歯になっています。

小学生の頃はさほど気にしませんでしたが、思春期になるとさすがに見栄えを気にしだします。

その頃から、あまり笑わない努力を始めました。

笑うと歯がむき出しになり、ギザギザの前歯が人の目に触れることを恐れ始めたからです。

どうしてもおかしくて笑わなければならない時は、上唇を一生懸命伸ばして上の歯を隠すという、かなりの変顔で笑っていたのだと思います。

私にとって、笑うこと、楽しい時間は、「ギザギザの歯が見えてしまう…」という恐怖の時間になってしまいました。

私をこの姿に創造し、愛して下さる神様なのだと知ってからも、依然その恐怖は変わりません。

やはり人がどう思うかが気になるのです。

しかしある時、この「変顔笑い」に疲れてしまいました。

そして、

「もう隠すのはやめよう。私を馬鹿にしたり、からかう人が出てもいい。神様がこのように私を作り、愛してくださっているのだから、世界で誰も私を愛さなくても、神一人が愛してくださっていればそれでいいではないか」

と妙な腹のくくり方をしたものです。

そして、ある集会でメッセージをした時に、この歯のことを話し、

「隠すのに苦労してたんですよ。でも、今日から隠しません。神様はこの私を愛しておられるからです。」

と言って、歯をむき出しにして思いっきり笑いました。

すると、何十人かの中で、今まで無表情で聞いておられた数人の方の表情が明らかに変わりました。

その方々が一転して笑っておられるのです。

よく見ると、皆さん、私と同じ、ギザギザの前歯を持った方でした!

私が隠さないので、安心して本当の自分を見せることができたのです。

私も、

「あそこにもここにも私と同じ人がいる」

ということがわかり、

「お役に立てて幸いだ」

という幸福感を味わうことができました。

神様は必ずどこかに味方を用意していてくださることが実感できた時でした。

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ありのままの姿を愛して下さる神様は、見えない味方を用意しておられます。

今日もそのことを信じ、勇気を持って神の愛を証しする一日を送って参りましょう。

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