今日のみ言葉【No.937】(2014年11月12日)

彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、主は彼らをその悩みから助け出し、
(詩篇107:6)

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「苦しい時の神頼み」ということわざがあります。

辞書を見ると、

「ふだんは信仰心を持たない人が、病気や災難で困ったときだけ神仏に祈って助けを求めようとすること。」

と説明されてあります。

なるほどです。

問題が起きると「にわか信者」になり、助けを求めて神に祈ります。

問題が過ぎると、その「にわか信者」たる自分はいなくなり、以前と同じ生活に戻ります。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉通りです。

これでは何のための信仰か、と無意味さを感じますが、聖書の神はその

「苦しい時の神頼み」

でもよいから、「我に来たれ」、と人間に呼びかけます。

そして何度も立ち去る人間に辛抱強く関わり続け、真の信仰を育てようとされる方なのです。

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詩篇第107篇は、

「彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、主は彼らをその悩みから助け出し、」
(詩篇107:6)

「どうか、彼らが主のいつくしみと、人の子らになされたくすしきみわざとのために、主に感謝するように。」
(詩篇107:8)

がセットとなり、問題からの救いの祈りとその御業を賛美する連続となっています。

具体的には、

・荒野でさまよった人の無事
  (4-9節)
・牢獄からの解放
  (10-16節)
・自らの不摂生で病気になった人の癒し
  (17-22節)
・船上での守り
  (23-32節)
・農夫の祝福
  (33-38節)

です。

彼らは

「その悩みのうち」

にありました。

しかしその悩みは、主なる神へ叫ぶ祈りの呼び水となったのです。

問題・試練・悩みは人を祈らせる働きを持っています。

祈らされた人は、やがて

「主に呼ばわったので、主は彼らをその悩みから助け出し、」
(詩篇107:6)

という出来事を体験していくのです。

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「こんなことを祈るのは虫がよすぎる…」

という祈りからスタートして良いのです。

自分のために祈る御利益信仰の祈りを、神はかなえてくださいます。

そこから人間はスタートし、他人のために祈ることが出来るようになり、そしてとうとう敵を愛する祈りへと成長し、キリストと同じように自己犠牲の人生を歩むようになるのです。

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ありのままの自分からスタートしていきましょう。

神はそのあなたの祈りを聞いて下さいます。

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