今日のみ言葉【No.3932】(2026年 6月15日)「生活の処方箋(324)『杭と杭の間に』」
互に忍びあい、もし互に責むべきことがあれば、ゆるし合いなさい。主もあなたがたをゆるして下さったのだから、そのように、あなたがたもゆるし合いなさい。これらいっさいのものの上に、愛を加えなさい。愛は、すべてを完全に結ぶ帯である。
(コロサイ3:13-14)
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ある人が、夫婦を、川の中に立っている二本の杭に例えました。
そして、夫婦の関係とは、杭と杭の間にある網だというのです。
「似たもの夫婦」という場合は、杭と杭の間隔が狭いので、網も張りやすいのですが、漁獲量は少ないことになります。
しかし、あまりにも自分と異なる場合は、杭と杭の間に距離があるため、網を張るのは大変です。
ところが、一度網を張ると、漁獲量は多くなります。
これは、夫婦ばかりでなく、人間関係でも同じことです。
つい自分と持味が違ったり、状況が異なると、網を張るのが困難でもあり、また、面倒にもなります。
しかし、異なるからこそ、そこに自分の世界と異なった、未知の気づき、そして、体験をすることができるのです。
あなたの人間関係の杭の幅は広い方ですか。
それとも狭いほうですか。
(※田中信生の『生活の処方箋』より)
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杭と杭の間とは、お互いの「違い」という距離のことです。
距離が近い関係は、相手が自分と似た価値観や背景を持っているため、理解しやすく、網も簡単に張ることができます。
一方、距離が遠ければ遠いほど、自分の思い込みや「普通はこうだろう」という枠組みが通用しなくなるため、相手を理解しようとする際に摩擦や戸惑いが生じます。
そこで聖書の言う
「互に忍びあい」
(コロサイ3:13)
という姿勢が必要になります。
これは、ただ嫌なことを我慢して黙っているということではありません。
【受容】:自分とは異なる相手のありのままを受け入れること。
【共感】:すぐに反論したり自分の枠に当てはめたりせず、相手の背景や心情を想像すること。
この2つの力を発揮することなのです。
自分の気持ちが届きにくい相手に向かって、どうすれば言葉や思いが伝わるかを考え、対話を続けようとする力。
心理的な摩擦に耐え、相手の異質さに歩み寄る労力を払い続けること。
これらが「忍びあう」ことの現実です。
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しかし、人間の努力や忍耐だけでは、遠く離れた杭に網を張り続けることはできません。
やがて限界が来ます。
だからこそ、聖書は
「主もあなたがたをゆるして下さったのだから」
(コロサイ3:13)
と前置きした上で、こう語るのです。
「これらいっさいのものの上に、愛を加えなさい。愛は、すべてを完全に結ぶ帯である」
(コロサイ3:14)
この愛の帯こそ、処方箋中の「杭と杭の間にある網」を、決して切れないようにしっかりと結びつけるものです。
違いを乗り越えて網を張る労力を惜しまないこと。
愛をもって結びあわされた関係を作ること。
良き人間関係作りの勘所は、ここにあります。
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今日出会う「違い」の中に、愛の帯を結ぶ一歩を踏み出してまいりましょう。
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