今日のみ言葉【No.3416】(2024年 7月26日)「十字架に向かうイエス(1)」

2024年9月14日

ちょうどその時、あるパリサイ人たちが、イエスに近寄ってきて言った、「ここから出て行きなさい。ヘロデがあなたを殺そうとしています」。
(ルカ13:31)

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スーパーの入り口の前で

「無料で血圧を測定しますから、お試しになりませんか」

と呼びかけるコーナーがありました。

わかる人にはわかります。

確かに一切お金は請求されませんが、フィットネスクラブへの勧誘の場なのです。

「無料」「今だけおトク」「あなたのため」という言葉の裏には、大概別の企みがあることを私たちは学びます。

イエス様に対するパリサイ人の言葉かけも同様でした。

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パリサイ人たちが珍しくイエス様にアドバイスします。

「ここから出て行きなさい。ヘロデがあなたを殺そうとしています」
(ルカ13:31)

命の危険が迫っているから、早く逃げなさいということです。

イエス様を敵視しているパリサイ人にしては親切すぎます。

どういうことでしょうか?

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ヘロデとはヘロデ・アンティパスのことで、イエス様御降誕の後、ベツレヘム地方の2歳以下の男子を皆殺しにした残虐なヘロデ大王の息子です。

ヘロデ・アンティパスはガリラヤとペレヤの領主で、異母兄の妻ヘロデヤと結婚し、それを咎めたバプテスマのヨハネの首をはねた過去を持っています。

ですから、パリサイ人の言い分は、

「ここにいるとヘロデに狙われるよ。バプテスマのヨハネの二の舞になってもいいの?」

ということです。

しかし、これは実は脅しであって、ヘロデはそんなことは考えてもいませんでした。

後にヘロデはピラトの官邸から連れてこられたイエス様と会いますが、その時の様子は、

「ヘロデはイエスを見て非常に喜んだ。それは、かねてイエスのことを聞いていたので、会って見たいと長いあいだ思っていたし、またイエスが何か奇跡を行うのを見たいと望んでいたからである」
(ルカ23:8)

というものでした。

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パリサイ人の「ここから出て行きなさい」という親切そうな言葉には裏があったのです。

ヘロデは領主として、ガリラヤとペレヤを支配していました。

ヘロデの支配下ではユダヤのパリサイ人たちは力を振るうことができないので、イエス様をエルサレムに戻そうとしたということなのです。

イエス様はどう反応されたのでしょう?

以下、次回に続きます。

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甘い言葉に引っ張られそうになる時こそ、自分は何に向かって進んでいるかをはっきりさせる時です。

人生の目標を神に据えて、今日も軌道修正しながら進んで参りましょう。

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