今日のみ言葉【No.3087】(2023年 5月25日)「リベカの罪(3)」
ヤコブは母リベカに言った、「兄エサウは毛深い人ですが、わたしはなめらかです。おそらく父はわたしにさわってみるでしょう。そうすればわたしは父を欺く者と思われ、祝福を受けず、かえってのろいを受けるでしょう」。
(創世記27:11-12)
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かつて「オレオレ詐欺」と呼ばれた詐欺には、人はとりわけ嫌悪感を抱きます。
それは人を騙すことだからですが、それ以上に、信頼関係を構築した後で、信じたその人を無残にも裏切る行為だからではないでしょうか。
神が人を救う方法は信仰ですから、神は人との関係において「信頼」を最も大事にされます。
人を欺くとは、その信頼関係を裏切り、壊すことです。
リベカはその重大な罪を犯してしまったのです。
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リベカは、子やぎの肉を鹿肉風に調理するから、それを父イサクに持って行って食べさせよ、とヤコブに言います。
「父は死ぬ前にあなたを祝福するでしょう」
(創世記27:10)
これが彼女の狙いでした。
リベカのヤコブに対する偏愛は、どうしてもヤコブに祝福を相続させようとします。
そこで彼女は人間的知恵を回しました。
子供のために考え、知恵を使うことは必要ことであり、何も悪いことではありません。
しかし、リベカの現状認識は誤っていたのです。
すでに神の側ではアブラハム契約の継承者はヤコブであると決められていて、それをリベカも知っているはずなのに、彼女の目からはそうは見えませんでした。
神の約束はあたかも夢物語のように思え、見えるのはエサウに祝福が移ってしまうことのみです。
神の約束が成就するとは思えず、神の時を待つことができない。
リベカには信仰が欠如していたのです。
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母親からの命令を受けたヤコブはどうだったのでしょう?
彼は冷静、客観的にものを見る人で、次のような指摘をします。
「兄エサウは毛深い人ですが、わたしはなめらかです。おそらく父はわたしにさわってみるでしょう。そうすればわたしは父を欺く者と思われ、祝福を受けず、かえってのろいを受けるでしょう」
(創世記27:11-12)
彼は本質を見抜いています。
それは、「父を欺く者」となるということです。
ここでの問題のポイントは、祝福を受ける権利を横取りすることではなく、イサクを欺くことです。
これが罪であり、リベカはそれが罪であることを知っていて、それでもヤコブに実行させようとしています。
「母は彼に言った、『子よ、あなたがうけるのろいはわたしが受けます。ただ、わたしの言葉に従い、行って取ってきなさい』」
(創世記27:13)
これは覚悟としては見事なものですが、愛に溺れて暴走したリベカの決心です。
決して見習ってはいけません。
神は本当にのろいを下し、この時以降、リベカは愛するヤコブと離ればなれになり、二度と会うことができないまま生涯を閉じる結果となりました。
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信頼を大事にする今日として参りましょう。
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