今日のみ言葉【No.2941】(2022年11月 5日)「イサクの誕生(4)」
この事で、アブラハムはその子のために非常に心配した。
(創世記21:11)
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「V字回復」という言葉があります。
会社の売上を表すグラフが、右肩下がりから急激に右肩上がりのV字形になることから来た言葉です。
つまり、低下していた業績が急速に回復することです。
しかし、もっと現実的なのは、「U字回復」です。
上にも下にも行かないで、底に張り付いた停滞の時期を過ごし、それを間に挟んだ後、パッと光が見えるのです。
今日の聖句は、アブラハムが底に張り付いて動けなかった時のことです。
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妻サラからの
「このはしためとその子を追い出してください」
(創世記21:10)
という強い要求に、アブラハムは即答できませんでした。
彼はその子イシマエルのことが大好きで、愛していたからです。
良い考えや打開策、イシマエルの将来に対しての備え等、アブラハムが深く考えても、出てくるのは、
「この事で、アブラハムはその子のために非常に心配した」
(創世記21:11)
と表されているように、否定的未来ばかりでした。
彼は前にも後ろにも進めない停滞時期をすごしたのです。
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人はこのような時期を過ごします。
事を良い方向に進めることができず、かと言って今のままではズルズルと悪い方向へ引きずり込まれていくのは確実だとわかっていても、それを防ぐことができない歯がゆさを感じながら生きねばならない時間です。
あなたが今
「思い煩っているばかりで、無駄な時間を過ごしている」
とお思いなら、アブラハムも同じ時間を過ごしたことを思い起こしてください。
右にも左にも、前にも後ろにも動けず、ガッチリと上から枷(かせ)をはめられて身動きできないように思う時。
それは次のまったく新しい動きのために用意された安息の期間なのです。
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安息日の制定は、創世記で神が7日目に休まれたことから来ています。
その前の6日間で神ご自身が創造の働きをなさいましたが、7日目より後からはそのようになさらず、被造物自身が再創造するスタイルへと変えられました。
方向転換をするためには、一度立ち止まらなければなりません。
その日が7日目の安息の日だったのです。
神は、私たちが思いあぐねて停滞している時間を、次の新たなる展開のために必要な期間として用いてくださいます。
アブラハムの非常な心配が無駄ではなかったように、今のあなたの重い心配も、神の手にあって次に爆発的に飛び出していくための燃料として貯蔵されているのです。
この悩み、苦しみ、思いあぐねては迷う時間を過ごしたからこそ、彼はあくる朝の思い切った行動に踏み切ることができました。
以下、次回に続きます。
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動けない時間も神の時間です。
新しい出発があることを思い描き、信じて今日の一日を過ごしてまいりましょう。
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