今日のみ言葉【No.2932】(2022年10月25日)「キリストの受難告知（3）」

彼らに言われた、「それでは、あなたがたはわたしをだれと言うか」。ペテロが答えて言った、「神のキリストです」。
（ルカ9:20）

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かつてアイドルグループには恋愛禁止の掟がありました。

「そんな非人間的な！」と思われますか？

アイドルとは、ファンの夢を映し出す映画館のスクリーンのようなものですから、スクリーンが映画のフィルム以外のものを映し出したら困るのです。

さて、アイドルとは英語の"idol"で、その訳語は「偶像」です。

イエス様も人々からアイドル化されるところでした。

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今日の聖句はペテロの信仰告白として有名なところです。

しかし、群衆やペテロが「イエス様は救い主だ」と考える内容と、実際のイエス様の姿は異なっています。

群衆は5千人の給食の奇跡を体験し、

「この人について行ったらタダでパンが食べられる」

つまり、

「この人を王様にしたら、我々は豊かで安定した生活を享受できる」

という願望をイエス様に投影していました。

一方、弟子たちはこの後、

「弟子たちの間に、彼らのうちでだれがいちばん偉いだろうかということで、議論がはじまった」
（ルカ9:46）

とありますから、彼らの興味と関心は自分たちが偉くなることであり、彼らの心の中のスクリーンには、王となったイエス様と高位の役職についた自分たちの姿が映っていたのです。

残念ながら、ペテロが

「神のキリストです」。
（ルカ9:20）

と言った背景には、このような思い違い、期待の先走りという誤解があり、またそれは非常に根深いものでした。

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さて、もし、先のアイドルグループの一人が、

「私には恋人がいて、これからその人と結婚します！」

という爆弾発言をしたら、ファンの人々はどういう思いになるでしょうか？

自分たちの願望が打ち砕かれ、裏切られた思いで相当のショックを味わうでしょう。

ペテロの信仰告白の直後になされたイエス様の受難の予告とは、そのようなものだったのです。

イエス様はどのように言われたのでしょう？

以下、次回に続きます。

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神の思いと私たちの思いは、かけ離れていると思っていて差し支えありません。

自分の現在位置から、少しずつ神の御心の方向へと近づくように、今日の一歩を探りながら進めて参りましょう。

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