今日のみ言葉【No.2272】(2020年 5月19日)「ダビデの子か(1)」
律法学者たちは、どうしてキリストをダビデの子だと言うのか。
(マルコ12:35)
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将棋では審判員が勝負の判定を定めることはありません。
通常はどちらかが
「負けました」
と言って投了し、そこで勝ち負けが決します。
ユダヤの議論で勝負の決着が着くのは、どちらかが黙ってしまい、反論をしなくなった時です。
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イエス様と律法学者らとの議論はイエス様の勝利に終わりました。
「それから後は、イエスにあえて問う者はなかった」
(マルコ12:34)
とあるとおりです。
そこで35節からは反対にイエス様が彼らに質問を浴びせます。
それが
「律法学者たちは、どうしてキリストをダビデの子だと言うのか」
(マルコ12:35)
という難しい問いでした。
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質問をされて初めて人間の脳は考え出します。
「1+1は2です」
と教えられるより、
「1+1はいくらですか?」
と質問されるほうが人は考え、理解が深まるのです。
イエス様の質問は、ご自分の権威がどこから来ているのか、彼らに明らかにするためでした。
具体的には、詩篇110篇1節の御言葉を引用し、ご自分がキリストであることは、人間的な血筋を遥かに越えたものであることを証明されたのです。
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イエス様が質問を始められたのは、
「今まではお前たちが私を攻めていたが、もう、ぐうの音も出ないだろう。今度はこちらが攻める番だ!」
などと、相手に復讐するためではありません。
律法学者、パリサイ人らに神の真理を悟らせるための愛の意図が背後にあってこその質問なのです。
私たちは厳しい場面に出会わせられることがあります。
思ったように行かなかったり、当てにしていたことが急に外されたり、もらえるはずのものがもらえなかったり、様々です。
もちろんそこには、祝福を奪おうとするサタンの働きがあるのかもしれません。
しかし、まず、クリスチャンが最初にとるべき行動は、
「このことは神の愛の意図があって起こされたのではないか」
と自分に問うてみることです。
私たちが信じるイエス・キリストは、敵をも愛する方なのですから、信じる者を愛さないはずがありません。
その信仰の目で物を見、考える時に、隠れていた神の御心が表されてくることでしょう。
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試練という包装紙に包まれた神の祝福の箱を開く今日として参りましょう。
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