今日のみ言葉【No.2249】(2020年 4月17日)「最大のいましめ(2)」
2020年4月17日
心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ。
(マルコ12:30)
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「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」
(在原業平、古今和歌集)
桜を愛するがゆえに、「咲いたか」「散ったか」と心揺れ動く心情を詠った名歌です。
神を愛するとは、桜を愛(め)でる人のように、心に常に神を意識することです。
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イエス様は律法学者への答として、まず申命記6章4節〜5節の御言葉を引用されました。
「イスラエルよ聞け。われわれの神、主は唯一の主である。あなたは心をつくし、精神をつくし、力をつくして、あなたの神、主を愛さなければならない」
(申命記6:4-5)
旧約聖書をまとめたエッセンスは2つあり、その1つは神を愛することだと言うのです。
神を愛するとはどういうことでしょうか?
それよりも、2つ目の隣人愛のほうがよくわかります。
神を愛せよと言われても、
「なんだかはっきりしないなあ」
と心の中で思う人は結構いらっしゃいます。
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愛するとは心の態度です。
あなたが愛する家族や恋人、お気に入りの趣味や飼っているペットのことを思い浮かべてみて下さい。
あなたの心は、その人、その対象に常に向かっているはずです。
そして
「どうしたらあの人は喜ぶだろうか」
と考え、その実現のために積極的に行動します。
神を愛するというイメージが少しつかめてきましたか?
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神への愛は、人生の重大問題に出会った時に養われます。
まず、問題を我力で解決しようとせず、その問題を与えられた神のことを「心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして」考えながら、そのことを進めていくようにするのです。
たとえば、いわれなき中傷や非難を浴びたとしましょう。
その時、人は反射的に言い訳をしたり、説明をしたり、批判や悪口を言った人に仕返しをしたりしたくなるものです。
しかし、
「いやいや、人の眼ではそうするのがもっともだと映るかもしれないが、神の眼の前ではどうだろうか。神の前で堂々と行えることか?むしろ恥ずかしいことではないか」
と、心をつくし、思いをつくして考えてみるのです。
このように、事あるごとに神を意識し、神の意にかなったことをしていきたいという態度が、神を愛することなのです。
聖書は親切にも、さらにその具体的イメージをベタニヤ村の姉マルタと妹マリヤのエピソードを通してはっきりと表しています。
これは次回に譲ります。
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常に神のことを意識しながら生きていれば、それは神を愛している証拠です。
心をつくし、力をつくして神のことを思う一日として参りましょう。
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