今日のみ言葉(2011年6月5日)【No.77】
「ふたりはひとりにまさる。彼らはその労苦によって良い報いを得るからであ
る。」
(伝道の書4:9)
——————
ふたりはひとりにまさる…、でしょうか?一人でやった方がマイペースで進む分、
能率的のような気がします。
特に人間関係が得意でなかったり、内向的性格だと自覚する人は、新たに人間関
係を作っていくのには抵抗を感じるものです。
それでも聖書が「ひとりよりふたり」をすすめるのには理由があるはずです。
-*-*-*-*-*-*-
一人だけで完璧に何でもこなせるわけではありませんが、二人でやったらパーフ
ェクトに出来るかというと、そうでもありません。
二人でやれば一人分以上の仕事ができる時もありますが、足の引っ張り合いが起
こって、かえってマイナスになる時もあります。
どうやら仕事の能率や効率、生産性といった現代社会が求めるものとは違う方向
を向いているようです。
-*-*-*-*-*-*-
この聖句を解く鍵は、後半の、
「彼らはその労苦によって良い報いを得る」
にあります。
二人なら一人でやるより楽ができるかというとそうではなく、相変わらず「労
苦」があるというのです。
しかし、「良い報い」があることが約束されています。
それは、仕事が早く終わったり、大量生産ができるということではありません。
マイペースでなく相手ペースで事を運ぶ時に、初めてその労苦が実を結ぶことを
発見するのです。
すなわち、自分を犠牲にして相手を愛することを学ぶ、これが何にもまさる「良
い報い」です。
-*-*-*-*-*-*-
米沢興譲教会では時々、「誰が見てもこのペアでは伝道がうまく行かないだろ
う」と見えるチームが、「あえて」組まれることがあります。外向的性格の人と
内向的性格の人が組む時などがその典型的例です。
外向の人は、思っていても言わない内向の人にイライラします。内向の人は、外
向の人の考え方と行動を、表だっては批判しませんが、心の中で裁きます。
しかし、協力しなければ伝道することはできません。そこで、数々のトラブルの
後で、お互い、相手を知ることが始まります。
自分とは異なる相手。
違うからこそ自分の欠けを相手が補ってくれる、と知った時から、歩み寄りが始
まり、自分のやりたいようにではなく、相手がやりやすいペースとは何か、と考
えだします。
このペアからは救われる人が必ず起きます。愛のあるところに人は引き寄せられ、
愛のあるところに神はいらっしゃるからです。
-*-*-*-*-*-*-
あなたの隣人はだれでしょうか?あなたから愛を引き出してくれるその人です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません