今日のみ言葉【No.1789】(2018年 6月29日)「 手を伸ばす」
「手を伸ばしなさい」
(マルコ2:5)
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サッカー・ワールドカップロシア大会で日本が決勝トーナメントに進み、世界の16強に入りました。
大会直前に監督が交代し、ある名物評論家からは
「1次リーグを突破する確率は奇跡でも起きない限り1%〜2%」
と言われていたのですから、その言葉に従えばこれは奇跡です。
奇跡が今でもあるとするなら、聖書にも当然奇跡はあります。
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マルコによる福音書第3章の冒頭に、片手の不自由な人がイエス・キリストによって癒される奇跡が記されています。
病気や怪我、身体の障害等で不自由さがあると、人の意識はそちらの方に集中します。
ですから、この人は自分とイエス様しか意識しなかったことでしょう。
実際は周囲にいろいろな人たちの強烈な思いが渦巻いていました。
・あの人は安息日に癒されるだろうかと伺う人たち
・イエス様を訴えようとする思い
・安息日に奇跡を行ったゆえにイエス様を殺そうと相談する人たち
こんな状況が目に入っていたら、「片手のなえたその人」は気持ちも萎縮してしまって、イエス様の言葉に応答することもできなかったかも知れません。
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しかし、癒しの実際は実に単純です。
イエス様が
「手を伸ばしなさい」
(マルコ2:5)
と言われ、その人が
「そこで手を伸ばすと、その手は元どおりになった」
(マルコ2:5)
とあります。
奇跡はあっけなく、日常茶飯事の一部のようにして起こるのです。
他のことは一切気にせず、治らなかったらどうしようなどということを考えもせず、ただ言われた通りに行うこと。
これこそが信仰を実践に移すことであり、神の御言葉に対する正しい態度です。
たとえ今は結果が見えず、どのようなことが起こるのか理解できなくても、イエス・キリストの言葉を信頼し、従順に言われた通りに行ってみると、結果はただひとつ、奇跡のみ…、ではありません。
確かに奇跡を体験することもあるでしょう。
癒しを例に取れば、マルコ3章に出てくる人のように、手が元通りになるという奇跡です。
また、放っておいて自然に任せ、私たちの体に備わっている自然治癒力によっていつの間にか癒されている、という場合があります。
さらに、医薬の力や本人の努力で機能が回復するということもあります。
全く何も変わらないという場合もあります。
しかし、結果を神にゆだねていく希望がクリスチャンには与えられています。
神はこう約束しておられるからです。
「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている」
(ローマ8:28)
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先日、48年の生涯を閉じたクリスチャンのお葬式がありました。
元気だった息子さんが、目の病気で視力を失い、さらに体中に腫瘍が転移し、様々な治療のかいもなくやせ細ってしまいました。
クリスチャンの彼は最後まで命を燃やし続け、無理をしてではなく、周囲に明るさを振りまいていました。
それは彼が復活の命を信じていたからです。
いよいよ最期の時、彼はお母さんに
「僕は死なないよ」
と言い、お母さんの手のほうが暖かかったはずなのに、彼は
「お母さんの手を暖めてあげる」
と言って、血の気が失せ、冷たくなった手で、そっとお母さんの手を握りしめました。
そのまま彼は天に召されました。
癒しの奇跡は起きませんでしたが、それ以上の奇跡を周りに彼は残していったのではないでしょうか。
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御言葉に従い、手を伸ばす今日として参りましょう。
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