今日のみ言葉【No.1625】(2017年10月14日)「 では、どうしたらいいのか?」

主のあなたに求められることは、ただ公義をおこない、いつくしみを愛し、へりくだってあなたの神と共に歩むことではないか。
(ミカ6:8)

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「うちの2番目は調子良くて」とか「お姉ちゃんより妹のほうが如才なく立ち回るね」ということをよく聞きます。

2番目に生まれた弟妹は、お兄ちゃんお姉ちゃんが親とぶつかる姿を見ます。

すると、

「こう言うとママは怒るんだな」とか「ああすると親は喜ぶ」と学習します。

兄姉の貴重なエッセンスだけもらって、弟妹はその苦労を避けて通ることができるのです。

同じことが旧約聖書を読む私たちにも言えます。

イスラエルの歴史を通して学び、祝福への最短距離をたどることができるのです。

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王制となったイスラエルは、ダビデ王の時代を頂点として下り坂になります。

善王と悪王がランダムに現れ、ついにはバビロン捕囚で国自体が歴史上消滅します。

神は愛の方なので、何度も彼らをゆるし、幾度となく預言者を遣わして神のメッセージを伝えます。

神の好意を次々と裏切ったイスラエルは、結局自分の身に苦難を招いてしまいます。

「では、どうしたらいいのか?」

今日の聖句は私たちが同じ苦しみを味わわなくてすむ神の恵みのエッセンスです。

「主のあなたに求められることは、ただ公義をおこない、いつくしみを愛し、へりくだってあなたの神と共に歩むことではないか」
(ミカ6:8)

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新約聖書ではバプテスマのヨハネがこのことを具体例をもって答えています。

彼は神の鋭い裁きが待っていることを人々に告げ知らせ、悔い改めを強烈に求めました。

それを聞いた人々が恐れおののき、ヨハネに対して

「では、どうしたらいいのか?」

と尋ねた時、彼はこう答えました。

「下着を二枚もっている者は、持たない者に分けてやりなさい。食物を持っている者も同様にしなさい」
(ルカ3:11)(注:下着とは現代の普段着のこと)

取税人に対しては、

「きまっているもの以上に取り立ててはいけない」
(ルカ3:13)

兵卒たちには

「人をおどかしたり、だまし取ったりしてはいけない。自分の給与で満足していなさい」
(ルカ3:14)

という、ごく身近な行動から始めるように示したのです。

「では、どうしたらいいのか?」という問いに対する答は案外単純で簡単なのです。

まず方向を変えて、身近にできることから始める。大げさに考えない。

神のエッセンスは派手な味付けではなく、やさしい薄味なのです。

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神のエッセンスを取り入れた人生の料理の仕方はこうです。

1番目。神がどんなにこの私を愛しておられるかを知ることです。

御言葉、賛美、祈りの中で自分を存分にこの愛に浸します。

2番目。「公義をおこない、いつくしみを愛し、へりくだって神と共に歩む」ようになりたいか自分自身に問います。

苦しみを通された人は即座にそう思えるのですが、苦労が少ない人はまだこの御言葉とは距離を取りたいと思うものです。

素直にそうなりたいと切に願えるように祈りましょう。

ここが最も重要なところです。

3番目。ミカ書6章8節の御言葉を生きている自分の姿を思い描くことです。

4番目。戦いです。

やろうとすると戦いが起きます。

負けたり挫けたりしたら、また1番目に戻って神の愛に浸るのです。

人生はこの繰り返しです。

焦らずに生きていきましょう。

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へりくだり、心して神と共に歩むこの一日として参りましょう。

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