今日のみ言葉【No.1600】(2017年 9月 1日)「 夢を見ながら苦労をする」
どうか、わが悩みと苦しみ、にがよもぎと胆汁とを心に留めてください。
わが魂は絶えずこれを思って、わがうちにうなだれる。
しかし、わたしはこの事を心に思い起す。それゆえ、わたしは望みをいだく。
主のいつくしみは絶えることがなく、そのあわれみは尽きることがない。
これは朝ごとに新しく、あなたの真実は大きい。
(哀歌3:19〜23)
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「若い時の苦労は買ってでもせよ」という言葉があります。
年長者がそれを言うのは、結果としての祝福が大きいことを身をもって知っているからです。
ただし、苦労100%ではつぶれてしまいます。
その先にある祝福という夢があるからこそ苦労を通り抜けていけるのです。
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苦労することによって人間は大事なことを学び、成長を遂げますが、その陰で忍耐を支える夢が必要です。
人は夢がある時、多くの苦難を耐え忍ぶことができ、正しい方向を見失うことがありません。
ちょうど闇夜を航行する船が、遥か彼方の灯台の光に安心を得、自信を持って進んで行くことが出来るように、イスラエルは神から与えられた夢によって一つの民族へと統一されていきました。
見渡す限りの広大な土地が与えられ、星の数のように子孫が増え広がる…。
悩みと苦しみにうなだれる時、彼らはその夢を思い起こし、望みをいだきました。
「主のいつくしみは絶えることがなく、そのあわれみは尽きることがない。これは朝ごとに新しく、あなたの真実は大きい」
(哀歌3:22〜23)
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夢を持って生きる時に気をつけるべきことは、現実の自分の位置を生きることです。
先ほどの灯台の光を目印にして航行する船の乗組員が、「もう灯台に来たから安心だ」などと思って船を止めてしまったら一向に目的地に着きません。
灯台の光を見たら、そこから遥か彼方の沖合にいる自分のいる位置から陸地に向かって進む努力をするのです。
私はこのことを本を出版する過程で学びました。
「御言葉メールを本にする」
そんな夢を見始めて、実際に出版するまで実は3年の月日がかかりました。
その間、原稿の内容はほとんど変わっていません。
なぜそんなに時間がかかったかというと、私が一挙に本の著者になるという夢の側に居続けてしまい、その位置から本当の自分の位置へ降りることができなかったからです。
つまり、立派な人を演じていたので、立派な原稿・文章・言い回し等、自分の実力以上の自分に見せようとして、そうなっていない私に対して必死にブレーキをかけていたのです。
これは今でこそわかる無意識の世界です。
ある時ハッと気づかされました。
「このお粗末な私でいいと言う人に読んでもらえば良い」
そうやって自分をさらけ出す覚悟ができた時から、スムーズに事が進むどころか、加速度がついて目が回るほどのスピードで本が世に出ることとなりました。
「ストン!と自分の位置に落ちてみなさい」
と言われると恐ろしい感じがしますが、実際落ちてみると、実はそこが本来の自分の居場所なので平安です。
この世に生きていますから「売らねばならぬ」というプレッシャーを感じる時も
「必要とされる人のところに本が届けば良い」
と思えるので焦りは消え失せてしまいます。
苦労の中で夢を見るのでなく、夢を見ながら現在の苦労をする。
これが神の与える生き方だと学びました。
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あなたが本当の位置に降りることは何の恥ずかしいことでもありません。
そこから人生が急展開することを信じ、夢を見ながらやり甲斐のある労苦にチャレンジして参りましょう。
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