今日のみ言葉【No.1601】(2017年 9月 2日)「 一つの目的、一つの方向」

わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。
(出エジプト記20:2)

——————

今日のみ言葉メールが昨日で1600号となりました。

最初は1000号に届くのも夢だったのに、今やそれをとうに越していることに神の力を覚えます。

御言葉メールは東日本大震災で教会に来ることができない方々への励ましを目的に始められました。

旧約聖書のイスラエルも一つの目的のために進んでいきました。

-*-*-*-*-*-*-

創世記でアブラハムに祝福の契約が与えられた後、彼らはエジプトに導かれ、そこで強い民族へと成長しました。

しかしエジプトの王パロの圧制を受け、モーセを通して神の導きを受けた民はエジプトを脱出します。

もし私たちがそのまっただ中にいたら、何が何だかわからないうちに荒野に出て、紅海を渡り、シナイ山に来た、と思うことでしょう。

その所で神は十戒に代表される律法を授け、崇高な神の民となる使命を彼らに与えられました。

私たちの身の回りに起こる様々な出来事は、一見何の脈絡も無いように見えますが、神の大きな御計画の中で一つの方向に向かって統一されていくのです。

イスラエルの民はシナイ山で受けた新たな契約をもって、血縁や地縁で結ばれた共同体から、契約で結ばれた共同体へと成長していきます。

-*-*-*-*-*-*-

私たちの人生でも、何のためにこれが起きているのかわからない事態に出会うことがあります。

なぜこんなに忙しいのか。逆になぜこんなに退屈なのか。

なぜあんなことを言われなければならないのか。逆になぜあんなことを言ってしまったのか。

自分の力ではどうしようもないものに巻き込まれて生きていかざるを得ない時があるものです。

私にとっては突然のうつ病でした。

1年間は何もできずに「とりあえず生きている」という状態でした。

その後も以前と比べて6割程度の仕事量ができれば良い方だという年月が続いています。

私は自分の力の限界と無力さ、そこで味わう気持ちの移り変わり、そして神への向き合い方をとことん訓練されたのでした。

ですから、以前バリバリ使っていたパソコンのスケジュールソフトやスマホのGoogleカレンダーなどは一切使っていません。

今は昔からある手書きの手帳を使っていますが、空白スカスカ状態です。

そのような中から生まれたのが「今日のみ言葉メール」であり、書籍となった『365日 生きていていい!』なのです。

神は一旦私を粉々にする必要があったのです。

「主は仰せられる、イスラエルの家よ、この陶器師がしたように、わたしもあなたがたにできないのだろうか。イスラエルの家よ、陶器師の手に粘土があるように、あなたがたはわたしの手のうちにある」
(エレミヤ18:6)

私が造り上げる陶器ではなく、神が造り上げる陶器。

私たちの人生の暗闇の時でも、神は必ず確かな方向に向けて私たちを導いていてくださることを忘れたくないものです。

-*-*-*-*-*-*-

自分にはわからなくても、神は全体をご存知です。

忙しくて目が回りそうでも、退屈で息が詰まりそうでも、そこを流れる神の目的があることを信じ、今日の一歩を進めて参りましょう。

-*-*-*-*-*-*-
-*-*-*-*-*-*-

●過去記事(バックナンバー)は全て

https://mikotoba.org/

に保管されていますので、いつでもご自由にお読みいただけます。