今日のみ言葉【No.1313】(2016年 6月25日) 010 「沖へこぎ出したシモン・ペテロ」(3)
「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者です」
(ルカ5:8)
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アメリカのメジャーリーグで活躍するほどの青木宣親選手でも、WBC日本代表として初めてイチロー選手と練習した時、
「光り輝いていた」
という印象を持ったそうです。
子供の頃から憧れていたイチロー選手が、「生イチロー」として至近距離から接することができる。
そこで感じるイチロー選手の「凄さ」というものが畏敬の念を覚えさせたのでしょう。
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シモン・ペテロはイエス様の「凄さ」を体験しました。
プロの漁師としての自分の力を遥かに上回る何ものかを感じたのです。
ただしそれは「力対力」の勝負で負けた、という意味以上のものです。
ただ単に敗者になっただけなら、相手を「先生」と呼ぶくらいなものでしょう。
しかし呼び名が「先生」から「主よ」と変わりました。
つまりこの時、彼は自分の罪深さを痛烈に示されたのです。
何と高慢な言葉を言ってしまったのだろう…。自分の方こそ何も知らない者だったのだ…。
そこで彼は
「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者です」
(ルカ5:8)
と、
「イエスのひざもとにひれ伏して」
(ルカ5:8)
言わざるを得ない気持ちになったのです。
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このシモン・ペテロに対するイエス様の言葉は、
「わかったか!」
「お前は傲慢な人間で、こうでもしないと自分の本当の姿がわからんから、少しお灸をすえてやったのじゃ!」
などという上から目線の言葉ではありません。
イエス様が最初にかけられた言葉は、
「恐れることはない」
(ルカ5:10)
です。
「恐れることはない。今からあなたは人間をとる漁師になるのだ」
(ルカ5:10)
このイエス様に出会ったので、
「そこで彼らは舟を陸に引き上げ、いっさいを捨ててイエスに従った」
(ルカ5:11)
のです。
罪深い自分という存在との出会い、そして、その自分を罰することなく、恐れを取り除き、使命を与えて下さるイエス様。
この方との出会いが、「シモン(葦)」の人生を「ペテロ(岩)」の人生へと変えていきました。
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イエス様との出会いを期待する一日として参りましょう。
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