今日のみ言葉(2011年4月28日)【No.39】

2012年1月23日

「わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だからです。あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。」
(詩篇139:14)

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かかりつけのお医者さんに行くと、数年前のカルテが保管されてあります。それを見ながらドクターが、「あなたの場合は強い抗生物質より、こちらの方がいいですね。胃を保護するために胃薬も出しておきましょう」と処方してくれました。私がもうすっかり忘れていることもちゃんと知っていらっしゃるのです。

マッサージに行くと、過去の来院歴がすべてパソコンに入力されています。そして、
「初めて来た頃に比べて、筋肉の質が柔らかく強くなってきましたね」と実際の感覚も教えてもらえます。私が意識すらしないところを知っている人がいるのです。
これらの方々は、私のことをよく知り、私のために良きことをしてあげようとする人たちです。何と心強い存在でしょうか。

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詩篇139篇で明らかにされる神とはそのような方です。神は私たちのすべてを知り、当の本人である私たちすら知らないこともすべてご存知のお方なのです。更に、知っているだけでなく、それをもとにして私たちに良きことをしようとされるお方です。私の健康状態をすべて把握しているお医者さんの手にお任せすると安心なように、全知の神にお任せする時、私たちの人生は平安に満たされます。

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今回の地震・津波では多くの人命が失われました。いまだに連絡が取れず、友人・知人・ご家族のお名前が行方不明者名簿から外れない、という方もおられることでしょう。「なぜこんなことが起きたのか?」、「なぜあの人が亡くならなければならなかったのか?」…。わからないことだらけです。しかし、わかることがあります。それは、
(1) 命は神のものです。
人間はどんなに努力しても自分の命を僅かでも延ばすことは出来ません。この世を去る時は神様がお決めになるという厳粛な事実を私たちは見せられています。
(2) 神はすべてを知っておられます。
人間にはなぜだかわからないことも、神は答えを持っておられ、始めから終わりまでのすべてを知っておられます。
(3) 神は良きことをなそうとしておられます。
すべてを知っておられる神は、生きている私たちに良きことをなそうという計画を持っておられます。今は私たちには見えないし、明らかになっていないだけです。

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聖路加病院の日野原重明先生は、京都大学医学部の2年生になる直前に結核にかかり、1年間の療養生活をせざるを得ませんでした。当然、留年となり、医学生として1年遅れを取りました。先生は当時のことを振り返って、こう語られます。あの1年がなかったら、私は病む人の心はわからなかっただろう。病気になった人の心の内は、体験しなければわからない」「私は留年して大損したと思っていたが、医者にとってこれほど得なことはなかった」「あの1年は失ったんじゃない、いや、神の恩寵だったんだ」日野原先生が患者の気持ちがわかるようになったのは、あの結核の療養体験があったからでした。

神は、いのちの与え主であり、あなたのすべてを知り、あなたへの良き計画を持っておられる方です。神の成される業に今日もお任せしていきましょう。

初期,御言葉

Posted by maruyama