今日のみ言葉【No.3954】(2026年 7月10日)「謙遜の教え(3)」
食卓につく人と給仕する者と、どちらが偉いのか。食卓につく人の方ではないか。しかし、わたしはあなたがたの中で、給仕をする者のようにしている。
(ルカ22:27)
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かつて資生堂のトップを務めた池田社長は、
「お客様と直接接している現場のスタッフが一番情報を持っており、最も正しい判断ができる」
と考え、ピラミッド型のトップダウン経営から、ボトムアップ型のサーバント・リーダーシップ体制へと組織風土を劇的に改革しました。
経営破綻したリゾートホテルを次々と再生させている星野リゾートも同様です。
「本部が企画し、現場がその通りに動く」のではなく、経営陣が、現場から上がってきたアイデアを「どうすれば実現できるか」を下からサポートし、環境を整えることに徹しています。
この「へりくだり」が、各地域に根ざした独創的なおもてなしを生んでいるのです。
2000年前に、イエス・キリストはこの命をもたらすやり方を語っていました。
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当時の文化において、宴会で「食卓に着く客」と、その世話をする「給仕(奴隷や奉仕者)」の間には明確な身分差がありました。
社会の常識では「食卓につく人」が偉いのは明白です。
イエス様も、
「食卓につく人と給仕する者と、どちらが偉いのか。食卓につく人の方ではないか」
(ルカ22:27)
と、その常識を認めています。
しかし続けて、
「しかし、わたしはあなたがたの中で、給仕をする者のようにしている」
(ルカ22:27)
と語り、師でありリーダーであるはずの自分自身が、一番身分が低いとされる「仕える者」の立場をとっていることを示しました。
これは、当時の社会の常識を完全にひっくり返すものです。
一般的基準では、食卓に着いてサービスを受ける人が偉い人です。
その人は権力を持ち、上に立って支配します。
しかし、イエス様が示す基準では、給仕する人、つまり他者に奉仕する人が偉い人です。
その人が下から支え、他者のために働くのです。
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この神の真理には命がありますから、一般社会においても活力を与える働きをします。
この「下から支える」原則は、現代のビジネスモデルにも変革をもたらしました。
たとえば、リユース業界の歴史を変えたブックオフです。
昔の古本屋には、「高価買取」という看板がありました。
これだと、目利きの店主から「価値があるものなら高く買い取ってあげる」という、上から目線で査定される緊張感があります。
ところが、ブックオフのキャッチコピーは、「お売り下さい」でした。
「お客様、どうかそれをお売りいただけませんか」
と、下手に立つその態度は、客が古本を売る時に抱いていた恐怖心や気恥ずかしさを消し去り、不用品を持ち込む敷居を一気に下げたのです。
ブックオフは、一部の価値ある本だけを買い取るビジネスから、お客様の「家を片付けてすっきりしたい」というニーズを下から支えるビジネスへと転換し、結果的に莫大な成長を遂げました。
「仕える姿勢」が人々の自発的な行動を引き出したのです。
イエス様は弟子たちに、他者のために生きるリーダーへと成長するようにと教え、実際ご自身が彼らを下から支えられました。
そのように生きることが、神の命と祝福を周りの人々に与える生き方となるのです。
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しもべとなる生き方を基準とし、天の祝福をこの世につなぐ存在として今日も励んでまいりましょう。
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