今日のみ言葉【No.885】(2014年 9月 9日)
あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。主は正しい人の動かされるのを決してゆるされない。
(詩篇55:22)
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「ブルータス、お前もか?」
という有名な言葉があります。
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』からの台詞で、親しい者から裏切られた時の格言として西洋では定着しています。
これが日本でも有名になっているということは、腹心の部下からの裏切りは人類共通の体験であり、これほど痛切な体験は無いという事なのでしょう。
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詩篇第55篇は信頼していた友人に裏切られた時に詠まれた詩篇です。
「わたしと同じ者、わたしの同僚、わたしの親しい友です。われらはたがいに楽しく語らい、つれだって神の宮に上りました。」
(詩篇55:15)
外側の敵からの攻撃ならともかく、安心して入れていた懐の内からの責めは急所を貫き、相当の痛みと苦しみをもたらします。
この詩篇の記者は苦しみと憎しみのあまり、とうとう
「どうぞ、死を彼らに臨ませ、生きたままで陰府に下らせ、恐れをもって彼らを墓に去らせてください。」
(詩篇55:16)
とまで祈る心境となりました。
このような祈りは本来祈るべきではありません。
しかし、追い詰められ、必死に神に救いを求め、祈っていくと、人間はこのように祈るものなのだ、という人間のありのままの本性を神は私たちに教えているのです。
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ここまで全部出し切った後で、
「あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。主は正しい人の動かされるのを決してゆるされない。」
(詩篇55:22)
と神に全てをゆだねる心になります。
最初から模範解答の
「わたしはあなたに寄り頼みます。」
(詩篇55:23)
は出て来ませんし、出なくて良いですし、むしろ初めから出したら嘘になる場合のほうが多いでしょう。
神はあなたの思いを既に全部ご存知なのですから、何も恐れずに思いのたけを全て神の御前に注ぎ出すことが良いのです。
そして、その後に与えられる真のゆだねる心をいただいていくことです。
すなわち、裏切った友への報復を主にゆだねることができるようになるのです。
その体験の積み重ねがあなたの信仰の層を厚くしていきます。
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「愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、『主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する』と書いてあるからである。」
「むしろ、『もしあなたの敵が飢えるなら、彼に食わせ、かわくなら、彼に飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃えさかる炭火を積むことになるのである』。」
「悪に負けてはいけない。かえって、善をもって悪に勝ちなさい。」
(ローマ12:19-21)
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「あなたの荷を主にゆだねよ」と語られる神に重荷をお委ねする一日として参りましょう。
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