今日のみ言葉【No.3788】(2025年11月29日)「生活の処方箋(276)『試練を通して得られる恵み』」

ところが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。
(第2コリント12:9)

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本音と建て前があり、表面上は、何事もないように事が進んでいることがあります。

そのような時も、実体のある本音が何かを見出し、それに対処することが成功の秘訣です。

横綱となり、引退後は親方となっておられる方の座右の銘は、

「忍耐こそ男の修行」

で、色紙によく

「忍、努、練」

と書かれるそうです。

しかし、実際、自分を支えてきたものは、不安、恐怖、心配だった、と親方はおっしゃいます。

「もう勝てないのではないか」

「明日も相撲が取れるだろうか」

そのような恐怖の連続で、その不安、恐怖、心配を糧にし、励みにして、自分の今日がある、とおっしゃったのです。

名演奏家は、難しいところをさり気なく演奏なさいます。

しかし、本当のところは、多くの試練と向き合い、それを乗り越えてきていることを、心に留めたいものです。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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「不安、恐怖、心配を糧にし、励みにして、自分の今日がある」ということは、ネガティブな感情を「力」として肯定的に捉えた生き方です。

クリスチャンも信仰の歩みの中で、そのような試練の中を通らされ、同じように困難を力の源として使うことができます。

しかし、それだけでは、自分の力100%で乗り越えたのだと誇ってしまう危険もあります。

クリスチャンの望ましい成長とは、否定的な環境やネガティブな感情を通して、神の力が働き、信仰が練られ、その結果として成長へ導かれたと理解できるようになることです。

そのような人こそ、真の謙遜を身につけた人です。

試練と対立し戦う生き方も、試練を肯定的に利用して自分を成長させる生き方も、どちらも一定の価値があります。

しかし信仰者に与えられる最大の恵みは、試練の中で神への信頼が育まれ、自分自身が変えられていくということです。

それこそが、

「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」
(第2コリント12:9)

ということです。

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試練の中で弱さを自覚し、そこに働く神の力を体験してまいりましょう。

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