今日のみ言葉【No.3491】(2024年11月 1日)「払うべき犠牲を計算せよ(3)」
塩は良いものだ。しかし、塩もききめがなくなったら、何によって塩味が取りもどされようか。土にも肥料にも役立たず、外に投げ捨てられてしまう。聞く耳のあるものは聞くがよい」。
(ルカ14:34-35)
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アメリカ在住の方から、これはお土産に買っていきなさいと勧められたのがピンク色の塩でした。
太古の昔、パキスタンやヒマラヤ辺りは海だったそうで、その時の海の塩が岩塩となって採掘されるのだそうです。
鉄分が含まれているので、それが淡いピンク色を発色し、商品的にもヒットしています。
イエス様の時代の塩はこのような岩塩でした。
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現代の私たちは、塩分とは塩化ナトリウム(化学式NaCl)であることを知っています。
NaCl以外の物質が同居して「岩塩」となり、時には塩分が抜けてしまうことがあったのです。
その塩を材料にして、イエス様はこのようなお話をなさいました。
「塩は良いものだ。しかし、塩もききめがなくなったら、何によって塩味が取りもどされようか。土にも肥料にも役立たず、外に投げ捨てられてしまう。聞く耳のあるものは聞くがよい」
(ルカ14:34-35)
塩分が溶けて、不純物だけが残った岩塩は、「土にも肥料にも役立たず、外に投げ捨てられてしまう」とあります。
当時の人たちは、「その通りだ」と思って聞いていたでしょう。
ここで、
「聞く耳のあるものは聞くがよい」
(ルカ14:35)
というたとえ話の締めの言葉が効いてきます。
イエス様は日常のありふれた話題を通して霊的真理を語っておられるので、それをつかみなさいということです。
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まず、「救い」と「弟子となる」こととは別問題であることをはっきり覚えて下さい。
今日の聖書箇所を読んで、
「最近私はやる気がない。自分は塩気を失ったクリスチャンだ。弟子失格でイエス様から捨てられる。天国には入れない」
と、早まって誤解する人がいるからです。
キリストにとっての「塩」とは、犠牲を計算し、全面的に献身する弟子のことです。
これは救われた後に起こることであり、あくまでもその人の自由意志によって、そうするかどうか任されています。
一度イエス・キリストを救い主として受け入れ、信じた者の救いは失われません。
ですから、今、あなたが全く礼拝に出席せず、聖書も読めず、祈りにも抵抗を覚えていたとしても、救いは失われてはいないのです。
私たちは脅されて信仰生活を保たせられるのではなく、恵みの中に浸り、その恵みに応答し、感謝の表れとして礼拝・御言葉・祈りを続けていくのです。
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では、
「外に投げ捨てられてしまう」
(ルカ14:35)
とはどういうことでしょうか?
この原文を直訳すると
「外に 彼らは投げ捨てる 彼を」
となり、文法的には受動態でなく、能動態です。
これは、世の人々が塩気を失ったクリスチャンを見てあざ笑う、ということです。
世の人々は見ているものです。
クリスチャンのあり方を見ていないようで見ていて、正確に判定します。
たとえば、
「日曜日くらい、のんびり休んでいてもいいじゃないですか」
と言われても、
「いえ、礼拝がありますので、この辺で失礼させていただきます」
と言って、教会に向かうのであれば、世の人は
「あの人は塩気のあるクリスチャンの方だ」
と判断し、
「しっかりしている人だから、お任せできる」
と、逆に信任を厚くします。
しかし、
「あら、そうですね。教会のことは後でもできますから、今日はここで休ませてもらいます」
と言ってのんびり休んでいるクリスチャンを見たら、
「ああ、この程度の信じ方なんだ、この人は」
と見抜いて、
「この人は、いかようにでもなる人だ。日曜日に用事を頼んでも大丈夫だ」
と品定めをされ、次回からは突っ込んだ要求をされます。
塩味を保つことは自由です。
しかし、その弟子だけが神の国を発展させることができるのです。
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もらうだけの群衆も、与える弟子も、イエス様を信じているなら救われて天国に行けます。
無理をして弟子になってはいけません。
しかし、どうしてもキリストの弟子として生きたいのなら、塩味を堅守しつつ生きて参りましょう。
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