今日のみ言葉【No.3440】(2024年 8月30日)「水腫を患っている人の癒やし(4)」
それから彼らに言われた、「あなたがたのうちで、自分のむすこか牛が井戸に落ち込んだなら、安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者がいるだろうか」。
(ルカ14:5)
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ボクシングの世界戦は12ラウンドまでありますが、開始早々、1ラウンドで決着がつく試合があります。
勝者が強すぎるのです。
今日の聖書箇所をボクシングの試合にたとえて言うと、
「安息日に人をいやすのは、正しいことかどうか」
(ルカ14:3)
はイエス様の先制パンチです。
ガードを固めたパリサイ人を尻目に、イエス様はさっさと水腫の人を癒やしてしまいました。
そして、有無を言わせぬ強烈な一撃で相手を一発KOしたのが今日の所です。
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現代日本では水道設備が発達していますが、昔は井戸があちこちにあったものです。
井戸は地下の帯水層から水をくみ上げる設備ですから、地面に深い穴を掘ります。
それを知らずにいると大変なことになりますが、落下事故は昔からあったようです。
ところで、その井戸に落ちてしまった物が、ただの石ころだったらどうでしょう。
引き上げて取り戻そうとする人はいません。
そうするだけの価値がないからです。
では、
「あなたがたのうちで、自分のむすこか牛が井戸に落ち込んだなら」
(ルカ14:5)
という場合はどうでしょう。
自分のむすこか牛が井戸に落ちているのを見て、放っておく人がいるでしょうか?
イエス様はこう断定しています。
「安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者がいるだろうか」
(ルカ14:5)
命には代えられません。
たとえその日が労働禁止の安息日であろうとも、一生懸命働いて助け出すことは当たり前です。
石は無価値であっても、むすこや牛は価値ある大切な存在だからです。
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さて、ここからがユダヤ式論理の「小から大、大から小」の展開です。
井戸に落ちたむすこや牛は苦しみの中にいます。
それを安息日であっても助け出します。
では、それよりももっと苦しみの中にいる人がいたらどうでしょう?
当然、安息日であろうとも助け出すはずです。
小さい苦しみの人を助けるなら、それよりももっと大きい苦しみの中にいる人なら助け出します。
それが水腫を患っている人を示しているのは明らかです。
「さほどひどい思いをしていない人を安息日でも助けるなら、相当ひどい思いをしている人を安息日であっても助け、癒やすのは当然ではないか」
とイエス様は語っているのです。
つまり、イエス様はパリサイ人たちにこう語っておられるのです。
「あなたがたは自分のむすこや牛を大切な存在だと思って、安息日でも井戸から助け出そうと実際に働いているではないか。私はこの水腫を患っている人を大切な存在だと思っている。そして、この人は井戸に落ちたむすこや牛よりももっとひどい思いをしている。小さい苦しみを味わっている人を安息日であっても助けるなら、大きい苦しみを味わっている人を安息日の今日、癒やすことは当然ではないか」
パリサイ人たちの反応は、
「彼らはこれに対して返す言葉がなかった」
(ルカ14:6)
でした。
イエス様の完全勝利です。
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イエス・キリストは私たちを価値ある者と見、大切な存在として扱って下さいます。
その方に見守られていることを思い、今日の一日を大切に過ごして参りましょう。
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