今日のみ言葉【No.3061】(2023年 4月20日)「平和の人イサク(2)」
イサクはそこを去り、ゲラルの谷に天幕を張ってその所に住んだ。
(創世記26:17)
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医者が処方する薬はすぐ効くものだと患者側では期待して飲みますが、一発でポンと当たるということは医療の現場では結構少ないと現役のお医者さんたちは語ります。
医師側からすると、その薬が効かなかったことも医療としては大事なことなのだそうです。
これは違う、あれも違う、と否定しながら、最後に正解に到達するのが現実的な「診断」です。
イサクも、約束の地に住むなら神は祝福すると言われ、その通りにしようとしましたが、あちらこちらと移動せざるを得ない現実を生きました。
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アビメレクの言葉を聞いて、
「イサクはそこを去り、ゲラルの谷に天幕を張ってその所に住んだ」
(創世記26:17)
となりました。
イサクは争わなかったのです。
移動した地で彼がしたことは、
「父アブラハムの時に人々の掘った水の井戸を再び掘った」
(創世記26:18)
ということでした。
新参者であり、農業に素人ながら成功し、裕福になったイサクでしたから、ペリシテ人のねたみを買い、
「アブラハムの死後、ペリシテびとがふさいだからである」
(創世記26:18)
となっていたからです。
父アブラハムが掘り当てた井戸ですから、それは息子イサクの所有のはずです。
ところが、そこを掘り直して、
「イサクのしもべたちが谷の中を掘って、そこにわき出る水の井戸を見つけた」
(創世記26:19)
その時に、また妨害が入りました。
ゲラルの羊飼たちが、
「この水はわれわれのものだ」
(創世記26:20)
と言って、イサクの羊飼たちと争ったのです。
正当な自分の所有であったものが、悪意によって埋め立てられ、それを苦労して掘り直し、再び水が出たところで、それをまんまと横取りされたわけです。
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あなたならこのような状況でどんな態度を取るでしょうか?
当然、怒り、相手に非を認めさせようとして自分の正当性を主張し、井戸を守り抜いて、決して損をしないように考えるのではないでしょうか?
ところが、イサクは、この理不尽な相手の要求に逆らおうとせず、次の井戸を掘りに向かいます。
イサクは争わなかったのです。
次の井戸も取られてしまいます。
しかし、ここでもイサクは争いませんでした。
そして、3つ目の井戸を掘り、ここでも水を掘り当てます。
この時から、ゲラルの人々は争うことをしなくなりました。
いくらかつて水が出た井戸であったとしても、一旦は埋め立てられた場所です。
荒野で水が出る井戸を3回連続で掘り当てるということは、異常なことなのです。
しかも、イサクはこの後ベエルシバに移りますが、そこでも井戸を掘り当て、合計4回連続の当たりを出します。
イサクの背後に神の力があることが人々の目には明白に見えるようになり、彼は恐れられるようになったのです。
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人がどれだけイサクの行く手を遮ろうとしても、イサクの心の中には、
「神様は必ず祝福して下さる」
という確信がありました。
それは彼の独りよがりの考えではなく、確かな神の約束の上に立った信頼です。
一つのドアが閉じられたら、別のドアが開かれるのを待っている、と信じるのが私たちの信仰です。
平和の人であったイサクは、その確信があったゆえに、人と争う必要を感じませんでした。
彼はただ神が用意して下さっている祝福の道を歩み通していただけです。
私たちも彼の信仰に倣(なら)い、争いに巻き込まれる以前に、神との堅い信頼関係を築いていきたいものです。
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イエス・キリストを信じる者は、神の怒りから解放され、愛だけが注がれています。
神との堅い絆を確かめる今日として参りましょう。
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