今日のみ言葉【No.470】(2012年12月18日)
そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。
(ルカ2:1)
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キリスト教の幼稚園で毎年行われるクリスマス降誕劇。
我が子の演ずる姿を撮そうとして、デジカメやビデオ構える親御さんたちの数の方が子供たちより多いそうです。
やがて星に導かれた当方の博士たち、御使いの言葉を聞いた羊飼いたちがベツレヘムに誕生した幼子を見に集まってきます。
それはミカ書の預言の成就でした。
「ベツレヘム・エフラタよ、…、イスラエルを治める者があなたのうちからわたしのために出る。」
(ミカ5:2)
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ヨセフはこの預言のためにマリヤをベツレヘムに連れて来たのではありません。
誰が身重の妻に長距離の移動をさせるでしょうか。
彼は仕方なくナザレから生まれ故郷のベツレヘムへ行ったのです。
それは「全世界の人口調査をせよとの勅令」が出たからです。
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この人口調査は、人頭税という税金徴収のためのもので、ローマに屈した属国から富を集めるためでした。人間の欲望が生み出したものです。
しかし、真の神を知らないローマ帝国の欲望を神は用いられたのです。
この勅令がなければ、マリヤはナザレにとどまり出産に備えたはずです。
それが人間が考える最善の策だからです。
マリヤはローマ帝国の欲を源とする命令に翻弄され、仕方なくヨセフと共に不安な旅に出たに違いありません。
案の定、出産は万全な環境でなされたわけではありませんでした。
しかし神はその何百年も前からそのことを預言しておられたのです。
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私たちの状況でも、他人の思惑に翻弄されたり、社会の動きに沿わざるを得ないことがあります。
自分の考える最善が、そうならないことがあります。
ヨセフもマリヤも同じでした。
しかし、
「神がいるならどうして…」
と、どう考えても分からないその状況の中を歩む時でも、神のご計画の真ん中を歩いていることを知りましょう。
神は神を認めない者をも用いてご計画を進められるからです。
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私たちは運命に流されているのではありません。
神の確かなご計画の内を歩ませていただいていたのだ、と分かる時がやってきます。
そのことを信じ、不安の中でも平安を味わって参りましょう。
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