今日のみ言葉【No.1772】(2018年 6月 7日)「 キリスト教の絶対性(3)」

しかし、わたしはあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ。
(マタイ5:44)

——————

「憎むな!殺すな!赦しましょう!」

キリスト教関係っぽく響くこのキャッチフレーズは、国産初のTVヒーロー番組「月光仮面」(昭和33年)のものです。

原作者の川内康範氏によると、月光仮面は仏教の「月光菩薩」をモデルとしているのだそうです。

善人悪人関係なくひっそりと照らし、月の光のように静かに見守るイメージです。

裏方の脇仏的存在ということから、あの有名な歌詞

「月光仮面のおじさんは 正義の味方よ善い人よ」

の「正義の味方」という語が生まれたのだそうです。

-*-*-*-*-*-*-

月光仮面は架空の存在ですが、イエス・キリストは実在の人物です。

そして正義の味方ではなく、正義そのものです。

キリスト教の絶対性の3番目がこのところにあります。

人間が考えだす理想的ヒーローや、他の信仰的存在の全てはイエス・キリストの中に取り込まれているのです。

つまり、古今東西、どんな立派な教えや道徳訓も、全てイエス・キリストの教えの中に含まれてしまい、また、聖書を越えるものはないということです。

-*-*-*-*-*-*-

今日の聖句の

「しかし、わたしはあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ」
(マタイ5:44)

はどうでしょうか。

これを実行したら即座に全世界から戦争はなくなり、身近な人間関係のトラブルも一瞬にして解決します。

まさに人類最高の教えをイエス・キリストは示されたと言えます。

実はこの箇所の直前でイエス様はこう語っています。

「『隣り人を愛し、敵を憎め』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである」
(マタイ5:43)

「敵を憎め」とは強烈な表現ですが、これを

「こちらの人権を侵害する人には境界線を張り、自分自身を防衛しなさい」

と受け取れば、パワハラ・セクハラが明らかになった現代、当然あるべき立派な生き方です。

そして「隣り人を愛し」を

「自分に協力してくれる人を大切にし、その人たちと共に生きていきなさい」

と解釈すれば、これはとても健全な生き方です。

ですから、キリスト到来以前の「隣り人を愛し、敵を憎め」という生き方でも相当高度な教えなのです。

しかし、イエス・キリストはそれを遥かに越えた生き方を提示しました。

「しかし、わたしはあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ」
(マタイ5:44)

この言葉の前にひれ伏さない人は、まだ己を知らない人です。

このことがいかに実行困難なことであるか、しかしこの御言葉は真実であるがゆえに、この通りに自分を従わせた時、どんなに神の祝福が降り注いでくるかを私たちは知るのです。

-*-*-*-*-*-*-

キリスト教の独自性、絶対性を3つご紹介してきました。

・キリストの人格
・十字架と復活
・人類最高の教え

これらの知識を通して、あなたがさらに神に近づいていきますように…。

-*-*-*-*-*-*-

※御言葉メールの申込、停止は全て自動でなされます。下記メールアドレスに件名も本文も無い空メールを送信して下さい。

 ●御言葉メールをお申し込みになりたい方は
   → reg@mikotoba.org

 ●御言葉メールを停止したい方は
   → del@mikotoba.org