今日のみ言葉【No.1696】(2018年 1月29日)「 働く」

そして、あなたがたに命じておいたように、つとめて落ち着いた生活をし、自分の仕事に身をいれ、手ずから働きなさい。
(第1テサロニケ4:11)

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地球最後の日までの残り時間を象徴的に示す「終末時計」が、過去最短の「残り2分」になったそうです。

これは核戦争を憂えるアメリカの科学雑誌の警鐘です。

世界の終末はどうなるのかは誰もが持つ関心事です。

初代教会ではテサロニケの教会で終末と救いに関して動揺した人たちがいました。

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確かにイエス・キリストご自身、もう一度地上にやって来られることを預言しておられます。

「あなたがたは、間もなく、人の子が力ある者の右に座し、天の雲に乗って来るのを見るであろう」
(マタイ26:64)

弟子たちも至る所でこのメッセージを伝えました。

「しかし、わたしたちの国籍は天にある。そこから、救主、主イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは待ち望んでいる」
(ピリピ3:20)

ではこのキリストの再臨はいつ起こるのでしょうか?

それに関しては「わからない」が正しい答えです。イエス様ご自身がこうおっしゃっているからです。

「その日、その時は、だれも知らない。天の御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる」
(マタイ24:36)

そう言われていたとしても、苦しみから今すぐにでも解放されたいのが人間の本音です。

初代教会時代、自分たちが生きている間にキリストの再臨が起こると考えた人たちがいたのも十分理解できることです。

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ただし、神の時間感覚は人間のそれとは大きく異なります。

「愛する者たちよ。この一事を忘れてはならない。主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである」
(第2ペテロ3:8)

また、

「わたしは、すぐに来る」
(黙示録3:11)

という聖句の「すぐに」という言葉は、「あらかじめ定められた時に遅れることなく」という意味です。

この辺の理解の仕方の違いから、テサロニケの教会では地上の労働に意味を感じることができずに働くことを放棄し、毎日天を見上げてキリストの再臨を今日か明日かと待っていた人たちが現れたようです。

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パウロはせっかくの再臨という救いの核心的恵みを誤解しないようにと、

「そして、あなたがたに命じておいたように、つとめて落ち着いた生活をし、自分の仕事に身をいれ、手ずから働きなさい」
(第1テサロニケ4:11)

とテサロニケ教会の人々に手紙を出しました。

これが新約聖書中で最も古い文書、つまり、一番最初に書かれた手紙となりました。

「明日、世界が滅ぶとも、今日リンゴの木を植える」という態度が救いを受け取った人がなすべき生き方なのです。

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今日の一日を精一杯生きる日として参りましょう。

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