今日のみ言葉【No.1524】(2017年 5月 9日) 080「ピリポ(「わたした ちに父を示して下さい」)」(2)
ピリポよ、こんなに長くあなたがたと一緒にいるのに、わたしがわかっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのである。
(ヨハネ14:9)
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恋愛ドラマで、運命の人がそばにいるのにそのことに気づかず、最終回に結ばれるというパターンがあります。
ドマジメタイプの主人公です。
理想が高く、人を突き放しやすいのですが、逆に人にすり寄ってくる面もあり、自己矛盾と葛藤に悩み、外から見るとぎこちなさが目につきます。
「はい、でも…」と賛成と反対の両方を言うので、上司や親は扱いに苦労します。
まさしくピリポです。
イエス様は弟子のペテロとは違った苦労をピリポに対して味わったようです。
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今日の聖句はイエス様がガッカリして言った言葉です。
「ピリポよ、こんなに長くあなたがたと一緒にいるのに、わたしがわかっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのである」
(ヨハネ14:9)
イエス様はかつてピリポに対してテストをしました。
成人男性だけでも5千人という大群衆を前にして、
「どこからパンを買ってきて、この人々に食べさせようか」
(ヨハネ6:5)
とピリポに問うたのです。その真意は、
「これはピリポをためそうとして言われたのであって、ご自分ではしようとすることを、よくご承知であった」
(ヨハネ6:6)
とあるように、ピリポの信仰をテストするものでした。
彼は見事に落第してしまいます。
しかし、その痛い体験を通して彼は信仰の何たるかを学び、神の力の偉大さに触れ、イエス様がどのような御方かを知ったはずです。
しかし、
「主よ、わたしたちに父を示して下さい。そうして下されば、わたしたちは満足します」
(ヨハネ14:8)
と言ったということは、この場に及んでもまだ彼はイエス・キリストを理解していなかったということになります。
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ピリポは真面目ですが、ドマジメなゆえに、臆病な完全主義者であったのです。
どうしても信じきれません。
曖昧なところや、多少わからないことがあっても、
「ええい、何とかなる!」
「主が導いてくださる!」
とポーンと飛び込んでいける人はその信仰スタイルでいいのですが、ピリポにとってそのやり方は、いい加減で無責任で神を冒瀆(ぼうとく)する生き方に見えるのです。
ピリポは正直者で嘘をつけません。
どうしてもこだわりがあって、それを解決しなければ前へ進めません。
周りをガッカリさせる言葉を吐きますが、それは彼にとって命を賭けた魂からの叫びなのです。
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この、プロのカウンセラーでも苦労するであろうピリポという人に対して、イエス様はどう接したのでしょうか?
文字通りの「神対応」とはどういうものだったのでしょうか?
それは明日のメールに譲ります。
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イエス・キリストは私たちの心の叫びを聞いてくださるお方です。
この方に向かって、あなたの心を注ぎ出して祈る今日として参りましょう。
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