今日のみ言葉【No.3194】(2023年10月11日)「ヤコブの群れが増える(4)」
そこでラバンはその日、雄やぎのしまのあるもの、まだらのもの、すべて雌やぎのぶちのもの、まだらのもの、すべて白みをおびているもの、またすべて小羊の中の黒いものを移して子らの手にわたし、
(創世記30:35)
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コロナウィルスがあっという間に全世界に広がったのは、現代の人類が飛行機等の交通手段により、全世界に移動できるようになったからです。
そこで中国のように、人や物流の行き来を遮断するゼロコロナ政策を採る国が出てきます。
そうなればコロナウィルスは増えず、感染者はゼロとなるわけです。
これと同じ考えで動いたのがラバンでした。
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ただし、これはラバンの邪悪な企みです。
32節でヤコブは以下の少数の種類の家畜を自分の報酬とすると申し出ました。
・ぶちとまだらの羊
・黒い小羊
・やぎの中のまだらのものと、ぶちのもの
彼はラバンの群れの半分は私の物だ、と要求することもできたでしょう。
しかし、ヤコブは大変謙遜な要求をし、最低ラインからスタートしようとしたのです。
ところが、ラバンはヤコブが受け取れる少数の報酬までゼロにしようと策略を練りました。
「そこでラバンはその日、雄やぎのしまのあるもの、まだらのもの、すべて雌やぎのぶちのもの、まだらのもの、すべて白みをおびているもの、またすべて小羊の中の黒いものを移して子らの手にわたし」
(創世記30:35)
ヤコブと契約を結んだその日のうちに、ヤコブが指定した家畜を全部自分の子らの手に渡し、ヤコブには残しませんでした。
さらに、
「ヤコブとの間に三日路の隔たりを設けた」
(創世記30:36)
とあるのは、相当の距離を隔てたところに家畜を移したので、ヤコブが持っている家畜との交配ができないようにした、ということです。
これはラバンの悪だくみであり、ヤコブへの2度目の欺きです。
ヤコブはラバンの残りの群れを飼わざるを得ませんでしたが、その群れの中から自分が指定した羊ややぎが生まれるはずはありません。
これではヤコブの財産となる家畜は増えません。
彼はまたラバンの欺きに屈し、報いのない人生を送ろうとしているように見えます。
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ヤコブの生き方を見てみると、ラバンから不当な扱いを受けた時、彼はきちんと自分の正当性を訴え、自分の考えを主張しています。
これは大事なことです。
結局自分の主張が通らなかったとしても、自分の考えを表現することは、後々、自分の心にも体にも好影響を残します。
次に、ヤコブはラバンに騙されましたが、花嫁料を払うという自分の果たすべき分を稼ごうとしました。
不当な扱いの中にいる時でも、自分の責任を正当に果たすということに彼は全力を尽くしたのです。
そして3つ目に、そのようなブラック企業的環境の中でも神の養いはあることを信じ、神は全てをご存じであるという信仰を養ったということです。
この世はサタンが牛耳っていますから、全く悪に出会わない人生は無く、矛盾を味わわないで生きている人はいません。
そのような中で、
「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている」
(ローマ8:28)
との御言葉を信じて生きるのです。
神の愛の御手はあること。
必ず祝福の時は訪れること。
このことを信じて、神の前で恥ずかしいと思うようなことはせず、ただ誠を尽くし、神を愛して生きるのです。
そのように生きる人生のどこかで、神はその御業をなして下さいます。
創世記30章では、とても考えられないような神の御業が起こります。
以下、次回に続きます。
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忍耐の中で、神の祝福の時を仰ぐ今日として参りましょう。
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