今日のみ言葉【No.2950】(2022年11月16日)「ハガルとイシマエル(3)」
神はわらべと共にいまし、わらべは成長した。彼は荒野に住んで弓を射る者となった。
(創世記21:20)
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魚の骨を想像してみてください。
太い背骨があり、そこから数多くの細い骨が派生しています。
聖書には数多くの約束がありますが、魚の背骨に当たるのが創世記12章のアブラハム契約です。
魚の小骨をたどると背骨に行き着くように、聖書のいろいろな約束は、アブラハム契約が適用され、果たされた結果だとわかります。
イシマエルはこのアブラハム契約の祝福に与り、成長しました。
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ベテル聖書研究を世界中に広めたハーレイ・スイガム博士は、創世記12章のアブラハムの祝福の契約を次の3つにまとめました。
(1)わたしはあなたを祝福する(約束)。
(2)あなたは祝福の基となるであろう(責務)。
(3)地のすべてのやからは、あなたによって祝福される(預言)。
イシマエルが母ハガルと共に命の危機を脱し、すくすくと成長したのは、このアブラハム契約を結ばれた神が働かれたからです。
イシマエルがアブラハムの最初の子といえども、サラとの間に生まれた子ではないので、神はイシマエルを祝福の契約の継承者から外されました。
「イサクに生れる者が、あなたの子孫と唱えられる」
(創世記21:12)
ではイシマエルに祝福はないのかというと、そうではありません。
アブラハムが祝福する者を神は祝福する、というのがアブラハム契約です。
ですから神は
「はしための子もあなたの子ですから、これをも、一つの国民とします」
(創世記21:13)
と明言され、約束だからその通りになさるのです。
決してイシマエルに能力があるからとか、美しかったからとか、従順で言うことを聞くから等の、いわば
「神の好みにかなった人間」
だから応援してやろうとして神が働かれたのではありません。
実際、イシマエルの子孫はアラブ民族となり、21世紀の現在、イスラエルとは対立関係にあります。
そのような、一見、都合の悪い未来があるのに、その原点となるイシマエルを神が祝福されるのは、契約のゆえです。
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このことがわかると、信仰は安定します。
自分がなしたわざによってではなく、約束によって救われているのだということがはっきりするからです。
つまり、今の私に欠点があり、人様にご迷惑をかけることがあっても、イエス・キリストを信じた者は神の約束によって救われ、その救いは自分の行動によって左右されたり、取り消されたりしないということです。
あなたが未だに古い習慣を引きずっていても同じです。
古い習慣が新しい習慣に置き換わらなければ救いは確定しないのではなく、神は必ず約束を守られる方で、救いは確定しているので、古いままの自分を罰することなく、安心して失敗を繰り返しながら新しい習慣を取り入れようとチャレンジし続けることができるのです。
あなたが今の自分から変わるかどうかは救いとは全く関係ありません。
イエス・キリストを救い主と信じ洗礼を受けたが、その時から何も変わらず、とうとう一切成長せずに地上の生涯を終えて死んだとしても、天国に入ることができ、神様から迎え入れられます。
なぜなら、それが神様の約束だからです。
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ただし、天国で神から与えられる報酬は違うでしょう。
だからガンバレと言うのではありません。
地上の生涯では、先天的能力や生まれた環境が違うからです。
聖書が言っているのは、1タラント与えられた者は1タラントを儲けよ、つまり、与えられた賜物が他の人と比べて小さいことが明らかであっても、それを100%生かしなさいということです。
1タラントより多い5タラントの人は5タラントを、つまりこれも与えられた恵みに忠実に生きよということです。
最大の10タラントを与えられた人もいるでしょう。
生まれつき才能も健康も富もあり、良い人たちに囲まれ、自分の思い通りの仕事について充実した人生を送り、長寿を全うする人です。
この人は1タラントや5タラントではなく、10タラントでトントンです。
同じく、与えられた恵みの量に従って生きるのです。
神様は達成した量より、いかに忠実であったかの方を見られます。
それによって天国でのご褒美を与えられるのです。
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神の約束の確かさによって生きる今日としてまいりましょう。
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