今日のみ言葉【No.2270】(2020年 5月16日)「当たり前の恵み」
昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
夜をつかさどらすために月と、もろもろの星とを造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
(詩篇136:8-9)
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私はご家族の問題でも会社の問題でも、
「苦労しているのは私ばかり…。誰も本気で動こうとしない」
とこぼす人に目をつけます。
なぜなら、問題を混乱させている張本人がその人であるケースが多いからです。
周りの人も同じように苦労し、問題解決のために努力しているのですが、それがその人の目には入っていません。
すると、全体の中での自分という位置がわかりませんから、周囲の人とは無関係に、ただ自分が正しいと思うことを実行します。
当然、問題解決のために調和ある動きがなされるはずがありません。
逆に批判を浴びることさえあります。
するとますます、
「苦労しているのは私ばかり…。誰も本気で動こうとしない」
という思いを強くし、問題解決という名目で混乱を進めるわけです。
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そのような場合、相手の考えの間違いを悟らせ、行動を変えようとすることは、不可能だとは申しませんが、相当難儀なわざです。
まずその人が感ずる暗闇の世界を一緒に歩まなければなりません。
「なるほど、何も光は見えませんね」
「解決の糸口さえ見当たらないので、手探りで進んでおられるのですね」
と、相手と同じ立場で物を言い、そこで初めて共通理解ができ、私の声がその人の心に届くのです。
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そこから先は、今日の聖句が導いてくれます。
昼に太陽が輝き、夜に月と星が出るのは当たり前のことですが、その当たり前のことほど私たちが意識しないものはありません。
同じように、全く意識していないけれど、それが自分の周りにあり、自分を支えてくれているのだ、ということをその人が悟るようにお話しするのです。
具体的には、無いもの探しをするのではなく、今あるものを探しましょうと提案します。
困っている時は、あれもダメだったこれもダメだった、と喪失感だけが浮き彫りにされます。
しかし、実際は残っている素晴らしいものがあるのです。
たとえば、お金はなくなっても家屋敷は残せたとか、台風で庭木が折れてしまったが草花は花を咲かせているとか、大変な試練の中を通されたが仲の良い家族がそばにいてくれている等々です。
これを説得という形ではなく、二つ三つ、種を蒔く感覚でその人の心にお届けするのです。
芽生えても芽生えなくても、そこは神様におまかせします。
芽が出なければ、また種を蒔きます。
辛抱強くこのことを繰り返すうちに、やがてひと粒の種がその人の心に根付き、芽を出し、実を結ぶ時がやってくるのです。
その時とは、
「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」
(詩篇136:1)
と、自然にその人が賛美する時となるでしょう。
私たちはその日まで、当たり前に感ずるほどの神の恵みを、人の心の中に蒔き続けるのです。
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昼の太陽と夜の月星を与えた神に感謝し、賛美する一日として参りましょう。
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