今日のみ言葉(2011年8月21日)【No.151】
「ダビデは心にうちに言った、『わたしは、いつかはサウルの手にかかって滅ぼ
されるであろう。』」
(サムエル記上27:1)
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今日の聖句は何と後ろ向き否定的な言葉なのでしょう!
ダビデはサウル王の嫉妬を受け、命を狙われ、逃亡中でした。
人間は過去と現在の延長としての未来しか考えられません。
彼は自分が体験してきた事実から未来を想像し、悲観的破滅的な将来を予想した
のです。
しかし、人間が予想する通りに未来は進んで行かないことがよくあります。
そこに決して動くことのない神の約束と意志があるからです。
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ダビデはこの後サウルに命を奪われることなく、神の言葉通りイスラエルの王と
なります。
なぜならダビデは神が王として選んだ器だったからです。
サウルも神によって選ばれた人でした。
しかし彼は王に選ばれる前の謙遜さを捨て、更にダビデへの嫉妬の念に燃え、同
じ神の選びの人であるダビデを殺害しようとしたのです。
ダビデは当然、正当防衛としてサウルを滅ぼすことができたはずです。
しかし、今日の聖句の前の章を見ると、彼はその機会を得たにもかかわらず、実
行に移しませんでした。
「彼を殺してはならない。主が油を注がれた者に向かって、手をのべ、罪を得な
い者があろうか」(26:9)
ダビデは神の選んだ人サウルが道に外れたことをしても、神の器であるがゆえに
決して手をかけませんでした。
ここにダビデとサウルの違いがあります。
神はサウルを捨て、ダビデを選んだのです。
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あなたも神に選ばれた人です。
自分の心の内や過去を見る時に、「このままではどうしようもない」と暗い気持
ちに襲われるかもしれません。
ダビデもそうだったのです。
しかし、神は選ばれた者を捨てることがありません。神の約束は必ず果たされま
す。
サウルのように自分から落ちていくことがないように、今一度、自分は神に選ば
れた器であることを確認しましょう。
それは、悲観的にしか見えない明日からの一日に、神の御手が差し伸べられてい
ると信じるところから始まります。
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確かな未来から今を見ておられる神と共に今日も歩んで参りましょう。
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