今日のみ言葉【No.2035】(2019年 6月15日)「信仰と忍耐」
わたしの兄弟たちよ。あなたがたが、いろいろな試錬に会った場合、それをむしろ非常に喜ばしいことと思いなさい。あなたがたの知っているとおり、信仰がためされることによって、忍耐が生み出されるからである。
(ヤコブ1:2-3)
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山形県の置賜地方は、太平洋側と日本海側のちょうど真ん中に位置する山に囲まれた盆地です。
ところが、魚とは縁遠く不利なはずの内陸の地なのに、大繁盛しているお寿司屋さんがあり、わざわざ海沿いの地方や他県からやって来るお客様もいるそうです。
なぜでしょう?
店主は発想の転換をしたのです。
太平洋側の人は新鮮な日本海側の魚を食べられない。日本海側の人は新鮮な太平洋側の魚を食べられない。
しかしここは両方から等距離にあるので、どちらの魚も食べられる。
つまり、ネタが豊富にあるのでお客様が集まる、ということです。
私たちも発想の転換をすることによって、一見マイナスと見える所に秘められた祝福を得ることができます。
ヤコブの手紙の冒頭にこれがあります。
それは、試練を喜べ、という命令です。
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ヤコブの手紙は、迫害を受けて「離散している十二部族」へ送られた手紙です。
彼らはイエス・キリストを救い主として信じたユダヤ人です。
伝統的ユダヤ教からは異端とみなされ、ユダヤの地では生活できなくなり、国外へ逃げざるを得ませんでした。
救い主を信じたのに、それから後は苦難の連続です。
もし私がその当時の一人なら
「イエスを信じたら救われると言われて、信じ、洗礼を受けたが、住み慣れた地を追われ、不自由な生活が待っていた。何が救いだ!俺はあの人たちに騙された!神なんかいるか!」
と神と牧師を罵ったことでしょう。
そこまで極端でなくても、苦難の中で信仰が弱りかけている人々に対して、ヤコブは
「いろいろな試錬に会った場合、それをむしろ非常に喜ばしいことと思いなさい」
(ヤコブ1:2)
と呼びかけています。
試練はマイナスではなくプラスのものだよ、という逆転の発想です。
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試練を喜べと言われても、人間の自然な感情ではそうできません。
しかしヤコブは、感情に反して意志的に行動するメリットをこう述べています。
「信仰がためされることによって、忍耐が生み出されるからである」
(ヤコブ1:2-3)
神は試練を与えて、それから予定通り、姿を隠すのです。
いつも私のそばに神はおられると信じていたクリスチャンは戸惑います。
そこで、神がいるという証拠、手がかりを求めてあがきます。
しかし求めても与えられません。
それがその時の神の御心だからです。
神が見えない中で、
「いや、神はいらっしゃる」
として行動し、祈りがかなわない中で、
「いや、神はいらっしゃる」
と考え、その思いを守り抜いていく時、私たちの内側に忍耐が生まれ、それが大きく養われるのです。
そこで神の御心は達成されましたから、
「神様、あなたは現れなくてもいいですよ。明確なしるしが与えられなくても私は信じていますから」
となった時点で、その御姿を現して下さいます。
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試練を喜ぶ。
100回のうち99回はできなくても、1回できれば合格です。
それを足がかりにして忍耐が私たちの内に養われ、豊かな実を結んでいくからです。
神のチャレンジを受け、キリストに似た者へと成長する日々を送らせていただきましょう。
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