今日のみ言葉【No.2024】(2019年 6月 3日)「私を支えた御言葉(1)」

2019年6月3日

 

(スカビサオ from grace_garden.k)

神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よ、あなたは砕けた悔いた心をかろしめられません。
(詩篇51:17)

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東京都福祉保健局のホームページに「高齢者虐待とは」というページがあります。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/zaishien/gyakutai/understand/about/index.html

「ご飯まだですか?」という高齢者の言葉に対して、「さっき食べたでしょ」という返答で1回で済めばいいのですが、認知症の方の介護の場合、これが何回も繰り返されます。

家族としてはついつい声が大きくなり、最後には怒鳴り、それから後は無視という態度に出ます。

すると、高齢者は「自分はいない方がいいのではないか」と思います。

これは「高齢者虐待」のほんの一例ですが、私はその通りの事態を何度も経験しましたから、虐待の張本人です。

そうは言っても、こちらも苦しくて悲しくて切ない思いをしたあげく、限界を越えての爆発なので、加害者意識よりも被害者意識のほうが先に立ちます。

この双方マイナスの状況から救い出してくれるのは、神の赦しの愛です。

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詩篇第51篇は、ダビデがバテシバとの姦淫の罪を預言者ナタンに指摘された時に詠んだ歌です。

多くの王は預言者たちからの糾弾を受けた時、彼らを退け、時には抹殺しました。

しかしダビデはそうではありませんでした。

預言者を神の器と認め、自らを低くし、神の言葉としてそれを受け取ったのです。

神に赦しを求め、その神に信頼する彼の信仰は今日の聖句に明快に表されています。

「神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よ、あなたは砕けた悔いた心をかろしめられません」
(詩篇51:17)

罪を赦してくださる神を知り、十字架のキリストの愛に出会う時、私たちの心は変えられます。

そしてその後は聖霊が私たちの心に絶えず働きかけてくださいますから、それを歓迎し、受け入れていく過程で、私たちの心はさらに変えられ、きよめられ、愛の人へと成長していくのです。

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Aさんもその一人です。

彼女には年子の息子さん二人がいて、0歳と1歳の時から既に子どもの泣き声が恐ろしく、不安が高まると息子たちに暴力をふるったり、暴言を浴びせかける毎日でした。

助けが必要でしたが、周囲にうまく伝えることが出来ません。

子育てのみならず、人間関係、仕事、両親との関係など、多くのことに困難を感じていたAさんは教会に通い始めました。

しかし、教会にいる時は「いい人」と思われるように頑張っていましたから、家に帰ってくれば疲れ果て、結局のところ息子たちに怒りをぶつけるといういつもの生活のままです。

「教会に通ったって、人と集ったって何も変わらない。神なんかいない!クリスチャンなんて偽善だ!二度とこんなところに来るものか!」

苦々しい思いを抱えたまま、教会を去ると決めた時、牧師夫人がこの御言葉を与えてくれました。

「神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よ、あなたは砕けた悔いた心をかろしめられません」
(詩篇51:17)

その時には受け入れがたいものでしたが、その後二年半、この御言葉に触れ続けているうちに、あの頃には想像も出来なかったような姿へと彼女は変えられました。

以前のように、子どもが泣こうがわめこうが、恐怖を感じることはありません。

もちろん、息子さんへの暴力もありません。

人目を気にして過度に頑張ることも、いつの間にかなくなりました。

追い詰められたように感じた子育てがきっかけとなって、与えられた御言葉とともに2年半経った頃、Aさんは洗礼を受けられました。

なぜそのようになったのかをAさんご自身が考え、こう語っておられます。

「私は、弱い非力な自分を認めて赦すことができたことだと思っています。それすら、自力ではなし得なかったことでしたから、神様と共に歩む時、私は大きく変容させられたのだと思います」

「神様は、『神なんかいない!』と背を向けた私のことすら、いつもそばで支え、赦し、愛してくれていたと、感じることができるのです」

詩篇51篇17節は、彼女の心の真ん中に赦しを届けてくれたのです。

そして、悔い改めが必要だとわかっていてもそうできない頑なな心を、時間をかけてじっくり和らげ、Aさんに白旗を揚げさせてくれたのです。

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キリストの十字架を通して神の赦しの愛に出会う時、罪も咎も、全部、益になるように変えられます。

砕けた悔いた心を持って、今日も堂々と神の前に出る一日として参りましょう。

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Posted by maruyama