今日のみ言葉【No.1930】(2019年 1月30日)「百科事典を50回読む」

2019年1月30日

http://foodslink.jp/syokuzaihyakkaよりムシガレイの煮つけ

わたしこそあなたを慰める者だ。あなたは何者なれば、死ぬべき人を恐れ、草のようになるべき人の子を恐れるのか。
(イザヤ51:12)

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「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という俳句は、江戸期の俳人横井也有の作品だそうです。

もともとは「化物の」だったのが後に「幽霊の」と変化して広く知られるようになりました。

「尾花」とはススキの穂のことで、幽霊だと思って恐れていたものが、よく見たら枯れたススキの穂だったという滑稽な情景が思い浮かべられ、印象的です。

人は何を真に恐れるべきか、そして何に信頼すべきかを聖書は教えています。

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イザヤ書第51章の背景には、バビロン捕囚からエルサレムに帰還すべきだと主張するグループと、いや、ここにとどまって生活した方が良いとするグループとの対立がありました。

「神の約束を信じて苦労してでも神の民として生きていこう」とする帰国推進派。

「そんな無謀なチャレンジをして生きていける保証はあるのか。バビロンでこちらの神々と調子を合わせながら平穏に暮らしたほうが良いではないか」とする帰国反対派。

結果は予想以上に反対派が多数を占め、エルサレム帰還に向かったのは少数の民でした。

神は、神に従う者を慰める方です。

「わたしこそあなたを慰める者だ。あなたは何者なれば、死ぬべき人を恐れ、草のようになるべき人の子を恐れるのか」
(イザヤ51:12)

本当に恐れるべき方は、私たちの肉体の命を奪う力のある者ではなく、その後に地獄で魂を滅ぼすことのできる御方だとイエス様は言っておられます。

「からだを殺しても、そのあとでそれ以上なにもできない者どもを恐れるな。恐るべき者がだれであるか、教えてあげよう。殺したあとで、更に地獄に投げ込む権威のあるかたを恐れなさい」
(ルカ12:4-5)

神を恐れ、神に信頼し、苦労の中で実力を磨いて生きること。

そうやって生きていく先に、神様が用意した場所と時間が備えられ、私たちは本物の祝福の器として用いられていくのです。

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本物は光るという話をひとつ。

歴史小説家の吉川英治氏は印刷工をしていた時代に百科事典を50回も読んだといいます。

週刊朝日の名物編集長扇谷正造氏はその話を聞いて「まさか」と思いましたが、信ぜざるを得ない機会に遭遇しました。

ここから先は三浦綾子さんの『それでも明日は来る』(小学館)からの引用です。長くなりますがご了承下さい。

「昭和三十一、二年の頃、ある料亭で、吉川英治、石川達三、大岡昇平、石坂洋次郎その他幾人かの作家たちと食事をした。やがて料理のコースが終わった。ところがもう一品料理が出るという。みんがなメニューを見ると『強魚』とある。だが誰もこの読み方を知らない。したがって、いかなる料理が出るのか、わかる筈もない。揚子江の雷魚か、なまずのてんぷらかなどと冗談を飛ばしていたが、吉川英治氏は一人黙ってニヤニヤ笑っていた」

「その吉川氏に石坂洋次郎氏が、その読み方と、いかなる料理かを尋ねた。たぶん石坂氏は、日頃吉川氏の博学ぶりに心服していたにちがいない。吉川氏は、『これはシイザカナと読みます。もう料理はひと通り出ました。でも、なんでしたらもう一皿いかがですかと強いる……ですからお腹にたまらないもの、ムシガレイか何かじゃありませんか』と言われた。そして運ばれてきたものは、やはりムシガレイであった」

百科事典50回説の人はやはり違います。

私たちは何度も何度も試練を味わわされますが、そのたびごとに神を信頼し、最善に向かっているのだと信仰の修練を重ねていく時、吉川英治氏のように本物の光を発する時がやってくるのです。

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神の慰めを十分味わいながら、信仰の一歩に今日もチャレンジして参りましょう。

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