今日のみ言葉【No.1909】(2018年12月21日)「5 千人の給食(1)」

Mosaic at the Church of the Multiplication, Tabgha

パンを食べた者は男五千人であった。
(マルコ6:44)

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もうすぐクリスマス。

日本のあちこちでサンタクロースの服を着たタクシーが走り、12月の売上をアップさせているそうです。
(福島市のサンタタクシー、https://www.fnn.jp/posts/00069084FTV

人類に救いの喜びをもたらすキリスト降誕のクリスマスの出来事ですが、意外なことに福音書の中でこれを伝えるのはマタイとルカの2つだけです。

ところが、5千人の給食の奇跡は四福音書全てに記載されています。

弟子たちはどうしてもこのことを伝えずにはおられなかったのでしょう。

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5千人の給食の奇跡の話をする前に、奇跡についてどう接するかの話をしなければなりません。

どうやって大人の男性5千人、女性と子供を入れれば実際には2万人ほどの大群衆に食料を提供できたのか、という「How」を問うのが科学です。

しかし、聖書は科学の教科書ではなく信仰の規範を記した書ですから、「How(どのように)」を問う読み方は正しい読み方とはなりません。

聖書の奇跡に関しては、まず

「どうやってこんなことを起こしたのだろう」

という疑問は一時保留状態にしておきます。

「そういうことがあったのだ」

としてありのまま読み、無理なこじつけはしないほうが良いのです。

問うべきなのは、

「この奇跡の記事を通して何を知らせたいのだろうか」

です。

奇跡は意図的に起こされ、その出来事を通して示していることがあるからです。

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このような態度で聖書を読んでいくとは、

「歴史上に存在したイエスという人物が何を教え、どんな行いをしたのか」

「それが今の私とどう関係してくるのか」

を考えながら読むということです。

そのようにしていくうちに、私たちはイエス・キリストの人格に触れていきます。

すると、イエスのなされた奇跡の事実と意味とがわかってくるものです。

無理に奇跡を受け入れようとせずともよいのです。

まず聖書をありのまま読み、キリストの教えと人格に目を止めていくとき、あなたならではの奇跡の受け入れ方に導かれていきます。

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クリスマスの奇跡に思いを巡らすひとときを持って参りましょう。

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