今日のみ言葉【No.1519】(2017年 4月15日) 078 「ペテロ(「主よ、どこへおいでになるのですか」)」(3)

わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。
(ヨハネ14:2)

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スマホを使っていると電池のもちが気になります。

ガラケーと呼ばれる昔の携帯電話ではあまり気になりませんでした。

2〜3日放っておいても何のことはなく、「あ、四角いのが1個減ったから、そろそろ充電かな」という感覚でした。

しかしスマホはほぼ毎日充電しないともちません。

外出先で夕方にバッテリー容量残り17%などという数字が出ているのを目にしてしまったら最後です。

「どこかで充電しないと…」と焦り、この先のことを考えてゾッとします。

弟子たちも、先生が去って行かれると知り、大いに動揺しました。

イエス様は彼らの心配をおさめるため、天国の話をなさいました。

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意外かもしれませんが、聖書では死後の世界を描写する箇所が多くありません。

ヨハネ14章はその少ない中で私たち人間が死後の行く末について知ることが出来る箇所です。

ここでわかることは次の2つです。

(1)イエス様がこの世を去るのは、信じる者に天の住まいを用意するため。

「わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。」
(ヨハネ14:2)

英語の聖書を読むと、「すまい」は「mansion」(マンション)と訳されてあります。

私はこのことを知った時、「せいぜい4LDKくらいなのかなぁ…」と勝手に考えて、正直ガッカリしました。

しかしそれは日本人の感覚で、英語のマンションの意味は「庭付き一戸建ての大邸宅」です。

イエス様は

「私があなたがたから去っていくのは、信じる者全てにその住まいを用意するためだから安心するように」

と言い残しておられるのです。

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(2)天国に行くためには、イエス様を信じることが求められている。

「あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい。」
(ヨハネ14:1)

ここでの「心を騒がせる」という語は原語のギリシャ語では受動態で書かれています。

英語の聖書でも受動態です。

“Do not let your hearts be troubled."(NIV訳)

つまり、

「自分ではしっかりしようと思っていても、人の心は外からの要因で騒がせられるものだ。そのことを織り込み済みで生きなさい。神を信じ、キリストを信頼し続け、今までどおりの信仰で進んで行きなさい」

ということです。

私たちは次の瞬間何が起こるのかさえわからないで生きています。

私たちの地上の人生の、そして死後の行く末を握っておられるイエス・キリストにゆだね、この方を信頼し続けていく生き方が私たちに求められているのです。 

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20代のサラリーマンの方がマンションを購入されたと聞き、お話を伺ってきました。

私はまだ若いこの人に対して

「今の世の中不安定だし、リストラの可能性だってあるし、大丈夫なの?」

と尋ねました。

すると彼はこう言いました。

「先生、今の世の中、リストラされないと考えるほうがおかしいですよ。だからローンの返済中にそういうこともあると考えています。でも、それを恐れていたら何もできないでしょう?その時はその時です。今、ある程度の見通しがついたので、決心したんです」

全くどちらが牧師かわかりません。

神に信頼して現実の人生を生きておられる信仰の姿を私は目に焼き付けて帰って来ました。

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イエス・キリストは、この世のことも、死後の世界のあなたのことも知っておられ、救いを与えるお方です。

あなたにできる信仰の一歩を進める今日として参りましょう。

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