今日のみ言葉【No.1432】(2016年12月 9日) 051「大祭司カヤパ」(2)
あなたの言うとおりである。
(マタイ26:64)
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大祭司カヤパはイエス様が神の子キリストかどうか尋ねてきました。
「あなたは神の子キリストなのかどうか、生ける神に誓ってわれわれに答えよ」
(マタイ26:63)
これをイエス様が肯定すれば、彼らのもくろみは決定的となります。
人間が自分を神だと言えば、それは神を冒瀆することなので、有罪とすることができるからです。
この質問に対して、イエス様は、
「あなたの言うとおりである」
(マタイ26:64)
と答えられました。
これは、「あなた自身が言った」という言い方で、「あなた自身が十分周知のことである」という意味を含んでいます。
つまり、カヤパの
「あなたは神の子キリストなのか?」
という問いに対して、
「あなた自身がよく勉強して、十分そのことを知っているでしょう」
という返答なのです。
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偏見と先入観を持っている人は、キリストと出会うことはできません。
そのような人は、聖書に関する豊富な知識を持っていても、逆にその知識が出会いを妨げてしまいます。
ですから、キリストと出会うためには、自分がキリスト教に対して持っているイメージを一旦どこかに置いておき、まっ白な気持ちで再検証してみることが必要です。
大祭司カヤパはこの点どうであったかというと、最初から「イエスは罪人」とすること以外の考えはありませんでした。
何とかしてそちらに持ち込もうとする考えしかありません。
でから、イエス様と会える接点はありませんでした。
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カヤパは私たちの姿です。
振り返れば、私たちも「あなたは神の子キリストなのか」と同じたぐいの問いを発していたのではないでしょうか?
「神様、あなたは本当におられるのですか?」
「神様、祈りは聞かれるのですか?」
それに対して、イエス様は
「あなたの言うとおりである」
(マタイ26:64)
と語られます。
ここで何も考えずに今までと同じパターンを繰り返すのか、何だかよくわからなくても、一旦立ち止まり、「あなた自身がよく勉強して、十分そのことを知っているでしょう」というキリストの言葉を噛みしめてみるのか…。
ここが人生の分かれ道であり、勝負どころであり、正念場です。
私の経験では、何度もこの分かれ道を通り過ごしてしまい、勝負どころを逸し、正念場を外してきました。
しかし神様は再びチャンスを与えて下さいます。
気づいた今、その時に、立ち止まることが鍵なのです。
進まず、流されず、グッと踏ん張って立ち止まった時に、今まで聞こえなかった音が聞こえだし、別の感覚が働くように、神の御心が別のところから見えてくるものです。
キリストとの出会いは、
「あなたの言うとおりである」
(マタイ26:64)
という御言葉に立ち止まるところから始まります。
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静まりの時を持つ一日となりますように…。
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