今日のみ言葉【No.1220】(2016年 1月29日)

イスラエルの人々よ、主の言葉を聞け。
(ホセア4:1)

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当代随一の人気ジャーナリストといえば池上彰氏が挙げられるでしょう。

政治や経済、世界情勢に詳しくない素人にはわかりやすく解説してくれる反面、権力側には鋭く切り込む実力を持っておられます。

実は預言者ホセアも非常に優秀な社会分析家でした。

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ホセア書第4章では北イスラエル王国の問題がホセアによって明らかにされています。

1-3節では道徳的退廃がはびこっていることが指摘されています。

4-10節では祭司が私腹を肥やし、堕落していると糾弾します。

11-14節はイスラエルの民の偶像礼拝への批判です。

このように神の御心から大きくそれた状態でありながら、北イスラエルは繁栄していました。

「彼らは大きくなるにしたがって、ますますわたしに罪を犯した」
(ホセア4:7)

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物質的繁栄と信仰は別物です。

信仰の結果、繁栄することがありますが、繁栄しているから信仰が厚いかというとそうではありません。

ホセアはこれを

「エフライムは偶像に結びつらなった。そのなすにまかせよ。」
(ホセア4:17)

と記しています。

神が民を、なすがままに任せているのです。

「そして、彼らは神を認めることを正しいとしなかったので、神は彼らを正しからぬ思いにわたし、なすべからざる事をなすに任せられた。」
(ローマ1:28)

これは神が与える最大の罰です。

本人がハッと気づいて止まろうとしたとしても止まりません。

神のブレーキが外されているからです。

やがてどこかに衝突し、自滅を迎えてようやく止まるのです。

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ですから、

「イスラエルの人々よ、主の言葉を聞け。」
(ホセア4:1)

と、まだ神の言葉が聞こえるうちに、きちんとその言葉を聞き、自分の行動と照らし合わせ、直すべきところは直し、認めるべきところは認めていく必要があるのです。

それを無視し、聞き流していると、

「主の言葉を聞くことのききん」
(アモス8:11)

と表現されている時期がやって来ます。

そこまで行かないうちに神に立ち返り、方向転換をされることを切に願ってやみません。

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今日も主の言葉を大切にして生きる一日として参りましょう。

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