今日のみ言葉【No.1133】(2015年 9月16日)
主は彼らを隠された。
(エレミヤ36:26)
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将棋の大山康晴名人は「受け」の名人でした。
相手の攻撃を受けに受け、もう攻撃する手段が尽きるまで受けて勝つ対戦の仕方を、人は「受け潰し」と呼びました。
しかし、大山康晴名人はただ耐えてしのいでいるのではなく、「受け」には常に「反撃」の意図が含まれていなければならないと考えて将棋を指していました。
正しい「受け」は常に「反撃の受け」でなければ強い「受け」にはならず、「反撃の受け」だからこそ攻勢に転じられるというわけです。
「守り」に回る時、相手に振り回されているようで、実はいつ何時でも相手を振り回すことができるように手を打っておくこと。
これが「受け」「守り」の勘所のようです。
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エレミヤ書第36章では、神の守りがエレミヤの上に注がれました。
エレミヤは神の預言を巻物に書かせ、それをネリヤの子バルクに持たせ、主の宮で読ませました。
聞いた人々の中には王の部下たちも含まれ、早速エホヤキム王にその巻物を持って行き、読んで聞かせましたが、
「エホデが三段か四段を読むと、王は小刀をもってそれを切り取り、炉の火に投げいれ、ついに巻物全部を炉の火で焼きつくした。」
(エレミヤ36:23)
とあります。
エホヤキム王は民に断食を布告し、あくまでバビロニアと戦う意向を示していました。
しかしエレミヤの預言は、イスラエルが負けてバビロンに補囚されるというものでしたから、王の意に反するものでした。
権力者に反対する者は弾圧されるのが世の常です。
この内容ではエレミヤたちの命が危ないと事前に予想した人々は、すでに迅速に行動していました。
「つかさたちはバルクに言った、『行って、エレミヤと一緒に身を隠しなさい。人に所在を知られてはなりません』」
(エレミヤ36:19)
聖書はこれを
「主は彼らを隠された。」
(エレミヤ36:26)
と記しています。
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主が彼らを隠されている間とは、いわば「受け」の期間です。
この時にエレミヤたちが成したことは、「反撃の受け」でした。
「そこでエレミヤは他の巻物を取り、ネリヤの子書記バルクに与えたので、バルクはユダの王エホヤキムが火にくべて焼いた巻物のすべての言葉を、エレミヤの口述にしたがってそれに書きしるし、また同じような言葉を多くそれに加えた。」
(エレミヤ36:32)
表立って語れないのなら、将来のどこかで神の言葉に触れる人が出るように、と更に巻物を完成させたのです。
神はエレミヤを守られ、このような形で預言者活動を続けさせました。
「守り」に回る期間は、自分自身を整え、磨き上げ、いつ神に用いられてもいいように準備する期間です。
イエス・キリストはこう語られました。
「あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたにとどまっているならば、なんでも望むものを求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。」
(ヨハネ15:7)
不遇の時代は、御言葉を貯える霊的貯蓄の時です。
やがてあなたが神の器として用いられる時、御言葉がその時の推進力となるのです。
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今日も聖書の言葉を心に刻みつける一日として参りましょう。
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