今日のみ言葉【No.1058】(2015年 6月 8日)
わたしと和らぎをなせ、わたしと和らぎをなせ
(イザヤ27:5)
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最高裁まで持ち込まれた裁判で勝訴した方とお会いしたことがあります。
実際には高裁差し戻しとなり、そこで決着がついたのですが、一般人がめったに入ることのできない建物内に入れたことは良い思い出だったと言う時だけ笑顔を見せられました。
勝訴したとはいえ、そこに至るまでには様々な費用がかかり、また、判決がどう出るかわからない不安の日々を過ごされたのだな、とお察しできました。
裁判所が和解を勧めるケースがあるのも理解できると、実感を込めてその方は語っておられました。
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今日の聖句は、神が和解を勧めているところです。
ここではイスラエルを
「麗しきぶどう畑よ」
(イザヤ27:2)
とたとえ、かつての
「わたしは良いぶどうの結ぶのを待ち望んだのに、どうして野ぶどうを結んだのか。」
(イザヤ5:4)
という叱責はありません。
対象となる時代が、イスラエルの民の心も態度も変わった終末時代だからです。
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「今は恵みの時」
(第2コリント6:2)
とは、この神の和解がなされる時だからです。
「そこで、キリストに代って願う、神の和解を受けなさい。」
(第2コリント5:20)
この和解勧告は、実は人間側が丸儲けで神が大損の様相を呈しています。
●キリストが十字架で人間の罪を負われましたから、人間は自分の「罪」をキリストの「無罪」と交換できます。
「神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。」
(第2コリント5:21)
●人の「病」がキリストの「健康」と交換されます。
「まことに彼はわれわれの病を負い、われわれの悲しみをになった。」
(イザヤ53:4)。
●「不安」が「平安」と入れ替わります。
「わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。」
(ヨハネ14:27)
まさに、
「主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、あなたがたが、彼の貧しさによって富む者になるためである。」
(第2コリント8:9)
とある通りです。
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なぜこのような不平等で大損となる「和解」という「交換」を神はなされるのでしょう?
その理由はただ一つ。
神の愛です。
神は人を愛するがゆえに、滅びを望まず、ひとり子のイエス・キリストを犠牲にしてまで人間を救いたいのです。
「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」
(ヨハネ3:16)
この大いなる愛に応答するか否か。
神はじっと待っておられます。
そしてその選択は、あなたに任されているのです。
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「和解」は決して「敗北」ではありません。
神の愛による和解の知らせに耳を傾ける一日として参りましょう。
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